1. 『ザ・ファーストマイル』革新的アイデアを確信に変えるために

『ザ・ファーストマイル』革新的アイデアを確信に変えるために

by Transformer18

 新規事業の立ち上げや経営戦略など、新たな試みをするとき恐れてしまうのが「失敗」。成功すればイノベーションが起きると想定しても、失敗をするかもしれないという心理的な要因によって判断を誤る場合も。

 「新たな試みに失敗は付き物だ」というイメージもあります。しかし、『イノベーションのジレンマ』で有名なクレイトン・クリステンセン氏の弟子であるスコット・アンソニー氏によると、こういった不確実さを乗り切ることで成功へと導かれるそうです。

 そんなスコット・アンソニー氏の著書『ザ・ファーストマイル イノベーションの不確実性をコントロールする』では、アイデアをイノベーションに変化させる段階(ファーストマイル)で、その不確実な状況を乗り切るための方法が考察されています。

イノベーションは「イメージ」よりも「現実」

 革新的なアイデア(と自分では思うもの)が浮かんだ時に陥りがちなのが、仮説を立てる際もイメージで行ってしまうことです。アイデアが先進的であるほど現実的な仮説を立てるのが難しいでしょう。しかし、著者によると、アイデアが浮かんだ時点で出来る限り現実的な仮説をたてるべきなのだそう。

確実にするための共通点

 現実的な仮説を立て、成功するイノベーションには3つの共通点がありました。それは、「市場や顧客が求めているもの」「需要の明確さ」「価値を創れるかどうか」というもの。

 アイデアによって何を解決しようとしているのか、そして、解決することで何が達成されるのかといった点に着目します。そして、アイデアを実現しようとするとき、実行するか否かに重点を置くことが多いですが、仮説を現実的に落としこむようにしましょう。

戦略上の仮説も明確にし「不確実性」に注目する

 アイデアを実行に移す段階である「ファーストマイル」の地点を切り抜けるためには、戦略面においても仮説を立てる必要があるそうです。現実的な仮説を立てた上でも、なお生じてくる「不確実性」を分類した上で、明確にしましょう。すると、自分のアイデアがどの程度、確実なものにできるのかということが確認できます。

 「不確実性」を明らかにする段階では、少数者の意見を慎重に取り入れることが大切。仮説が膨らむほど様々な意見が生まれるので、少しでも取りこぼすと全体像を見失うことになりかねないからです。

 そして、さらに全体像の把握をするためには、内部の意見だけでなくプロジェクトに関係の無い外部の人に評価を求めることも重要です。不確実性が多いほど、イメージを頼りに実行してしまうため、客観的な見解を慎重に取り入れるべきと著者は述べています。

 
 多様なアイデアからイノベーションを起こすというのは、一流のイノベーターだけがなせる技なのではなく、ファーストマイルの地点で現実的に考える事で誰でも確実に起こせるもののようです。

 さらに詳しく知りたい方は、『ザ・ファーストマイル イノベーションの不確実性をコントロールする』をぜひ手にとってみては?


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