1. サメの生存戦略が今、企業の経営戦略となる。サメの経済学『シャークノミクス』

サメの生存戦略が今、企業の経営戦略となる。サメの経済学『シャークノミクス』

by ume-y

 
 サメはよく「殺人マシーン」と言われていますが、実はそれ以上に「学習マシーン」であるようです。攻撃を仕掛けるのは傷つくリスクが少ないときであり、市場調査のやり方は、迅速かつシンプル。

 そんな「学習マシーン」であるサメの生態とビジネスを結び付けた面白い本がありました。タイトルは『シャークノミクス 会社を強くする20の戦略』。サメが教えてくれる企業の成功の秘訣とは何か、一部をご紹介します。

サメの経営:「小が大を食う」

固定概念にとらわれず、深い場所にまで目を向ける

 攻撃を行い始めるのは海面のはるか下、企業が身を守ることに最大の困難を感じる場所から。海の深くには、様々なトレンドやビジネスチャンスが渦巻いています。そこからヒントを得て、他企業に対抗できる別のソリューションを生み出す事が可能です。

攻撃の要は、計画とタイミングにある

 サメは、獲物をつけ狙っている内は攻撃の機会を伺っているだけ。しかし、獲物が間違った動きをした途端に、すぐに襲いかかります。攻撃に出る前に獲物をじっくり監視し、戦略を練り上げることを忘れてはいけません。

 その中でもソーシャルメディアはいわば音波探知機。これをうまく使うことで、行動に移す前から競合相手や顧客についての調査が行えます。

 攻撃を企てる際には、顧客の不満の声をキャッチすることが大切です。アメリカの格安航空会社(LCC)ジェットブルー航空は、他の航空会社や空港内の状況に不満を抱いている顧客をツイッターで追跡し、車イスの手配や席の問題などに迅速に対応することで、自分たちの顧客として取り込むことに成功しています。

死角を突いて食らいつく

 サメが獲物を付け回すのは、攻撃するためだけではありません。狩りの成功率を高めるための知識を得るためでもあります。反撃されるリスクを冒すことなく食らいつけるよう、死角を探す。ほとんどの獲物は、目指すべきではないものにまで手を伸ばして隙ができます。

 例えば、企業が新たな市場への参入や別の事業分野への乗り出しに際して起こすプレスリリース。これは他のサメたちを引き寄せる結果になり、市場シェアの獲得に必要以上のエネルギーと金がかかるだけです。


 サメも企業も、学習し適応することを忘れては生きていけません。そう考えると、生存戦略において企業と生物の共通点は意外に多いのかも。もしかしたら、他の生物からもヒントが得られる、なんてこともあるかもしれません。




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