1. データだけでは生み出せない。顧客のニーズからアイデアを生み出す「デザインシンキング」

データだけでは生み出せない。顧客のニーズからアイデアを生み出す「デザインシンキング」

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出典:www.pexels.com

 企業は、様々なデータを元に人々のニーズを把握し、それに沿った商品を開発することで、顧客のニーズに応えてきた。しかし、データに基づいた商品開発の結果、型にはまって新しい発想が出来ないことや、顧客の本当のニーズを捉えられていないことがよくある。これまでの経験を元に新商品をいくら開発してもヒットが出ない状況などがこれだ。その状況を打開するのが「デザインシンキング」という考え方。

デザインシンキングとは

 データを取り扱う時によく言われているのは、データは「過去」のものであるということ。データだけに頼ると、過去の顧客の顕在化したニーズしか分からない為、新しいものを生み出せず、どれも似たような商品になってしまいがちだ。しかし、「デザインシンキング」ならこれを克服できる。

 デザイン・シンキングとは、実際に顧客の立場に立って考えることで潜在ニーズを発掘し、新しい発想を得る思考法である。似たような商品が溢れ返っている今、現在と未来の顧客ニーズを捉え、市場に新しい風を入れる考え方として必要とされている。

デザイン・シンキングをするための3ステップ

 デザイン・シンキングは、もともと優秀なデザイナーなどが無意識に行っていた思考法で、それを一般のビジネスマンでもできるように体系化したもの。具体的にどのような思考法なのか、3つのステップに分けて確認していこう。

①現場に行き、人間を観察する

 これまで顧客にアンケートを実施したり、実際に話を聞く機会はあっただろう。しかし、実施できる数に限りがあるこうした観察よりも、多くのデータが重視されがちだった。

 デザインシンキングの第一歩は、実際に現場へ行って、消費者の生の声を聞いたり、実際の行動を観察したりすることだ。この時、複数人で観察し、後々チームメンバーが見れるよう写真やビデオで記録すると良い。これはデータに表れない問題を顧客の動きから読み取ることが目的だ。

②観察した結果を基に、議論をして課題を発見する

 現場に行って聞いた声や、観察して気付いた情報を元に、「顧客が抱えている問題は何か」を議論する。この時に大切なのは、どんな些細な情報でも共有する事である。潜在ニーズは、誰も気が付かないような些細な部分にこそ眠っている。

③課題に対してアイデアを出し、簡単な試作品を作る

 次に、見つけた課題に対して解決策となるアイデアを出す。この時は、アイデアの質よりも量を重視し、一見実現不可能だと思えるアイデアでも書き残しておく。後々見返した時に、新しいアイデアを生むきっかけとなったり、実現するための面白い手段を考え付くきっかけになったりするかもしれないからだ。

 また、アイデアを絞りこむ過程では、簡単な試作品を作ると良い。これも、少しでも実際に取り組むことでしか得られない情報があるからだ。多くの試作品を作り、実際にカタチを手にして検討することが大切。


 現在、「良い物を安く作れば売れる」という時代は終わりかけている。似たような商品が多く氾濫し、消費者は「どれを買えばよいか」といった明確な答えを持たないままに買い物をしている。このような、明確な答えのない時代だからこそ、人々の潜在ニーズを捉えて新しい発想を生み出すデザインシンキングが必要とされている。

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