1. 好奇心が新たな道を切り開く。「シリアルアントレプレナー」が持っている最大の強みとは?

好奇心が新たな道を切り開く。「シリアルアントレプレナー」が持っている最大の強みとは?


 アメリカで尊敬を集めるシリアルアントレプレナーと呼ばれる人々を知っているだろうか? おそらく聞いたことがある人が多いのでは? シリアルアントレプレナーは、現在日本でも急増しており、起業家の一つのモデルとになりつつある。

シリアルアントレプレナーとは?

 シリアルアントレプレナーとは、いくつものベンチャー事業を次々と立ち上げる起業家のこと。立ち上げた事業が軌道に乗ると、その事業から半ばあるいは完全に手を引き、また別の事業を開始する。あるいは、事業が失敗に終わり倒産することになった場合も、失敗を糧としてやはり次の事業をスタートさせる起業家のことである。

 例えば、日本のシリアルアントレプレナーを挙げると、まず最初に家入一真氏の名前が挙がるだろう。彼は、レンタルサーバー「ロリポップ!」の提供などで知られるpaperboy&co.の創業を始め、クラウドファンディング「studygift」、無料ネットショップ開設サービス「BASE」などを次々と立ち上げている。

 では、シリアルアントレプレナーたちはなぜ次々と事業を立ち上げて、軌道に乗ると売却し、失敗しても新たな事業を立ち上げ続けられるのだろうか?

彼らの最大の強みとは?

 彼らが次々と事業を立ち上げ続けられる理由は、幅広い知的好奇心にある。この強みを生かし、常に新しいアイデアを考え出し、事業化しているのだ。

 専用カタログで選んだ商品を贈ることが出来る、eコマースサイト「Wantful 」を立ち上げたジョン・ポワソン氏の場合は事業を興す際に以下のことを意識しているようだ。

 彼は「そのときそのときに、自分をハッピーにすること、自分が好奇心をもてる対象を追いかけることだ」と語っている。その好奇心の源泉から、生み出されたアイデアの中から時代に合った、実現できそうなアイデアを選び出すとのこと。彼らの知的好奇心が次々に事業を生み出していると言える。

 では、この強みとも言える能力はシリアルアントレプレナー特有のもので、私たちのような一般人では到底身につけられない能力なのだろうか?

彼らのような知的好奇心を身につけるには?

 答えは、決してそうではない。誰でも知的好奇心の幅を磨くことは出来る。その方法は、自分の出会ったことのない人と話すこと、その中から自分の知らないキーワードを常に探すことである。

 前述した家入一真氏の場合は、「事業構想」のインタビューで知的好奇心が刺激され、アイデアが生み出される時を以下のように語っている。

アイデア自体は、他人と話しているとき、特に異業種の人と話している時に思いつくことが多い。合コンと同じで、話しながらお互いの共通点を探るでしょう。一人でいるときは、閃かない。

出典:座談会「アイデアの発想法と育成法」 | 月刊「事業構想」2013年2月号

 自分とは遠い存在と関わることで徐々に知的好奇心の幅が広がり、いつしか彼らのような知的好奇心を身につけることが出来るだろう。


 高いアンテナを張り、時代に合った事業を次々と生み出せるのが彼らの強み。一見難しいことのように思えるが、自分とは遠い存在、自分とは異なることに興味・関心を抱いている人と話すことで、彼らのような幅広い知的好奇心を身につけることが出来るはずだ。

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