1. 誰かに褒められるような道を選択するな! ーー スバ抜けた結果を出すために必要なコト【前編】

誰かに褒められるような道を選択するな! ーー スバ抜けた結果を出すために必要なコト【前編】


 仕事において、圧倒的な成果を出す人は何をしているのだろうか? その答えを探るべく、11月22日(土)に「『ズバ抜けた』結果を出す人の行動習慣」の出版記念イベントが開催された。

 このイベントでは、著者の坂本幸蔵氏とリンクアンドモチベーション会長の小笹芳央氏のトークセッションが行われ、仕事で成果を出すために必要なことを語った。ここでは、そのトークセッションの内容をお伝えしていく。

登壇者

株式会社リッチメディア 代表取締役社長 坂本幸蔵氏
株式会社リンクアンドモチベーション 代表取締役会長 小笹芳央氏

モデレーター

株式会社リンクアンドモチベーション 執行役員 麻野耕司氏

見出し一覧

・「負けてもいい」という考えを持って、とにかく行動を起こす
・「賭ける」×「掛ける」で大きな成果が出せるようになる
・聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥

「負けてもいい」という考えを持って、とにかく行動を起こす

麻野:まず、最初に質問したいなと思っているのが、ズバ抜けた結果を出すために一番大切なこと。スケッチブックとマジックをお渡しするので、一言書いていただければと思います。書けた人からいきたいと思うのですが、坂本さんいかがでしょうか?

坂本:僕は、行動する習慣かなと。本に色々書かせていただいているのですが、自分自身、本当に能力がある人間ではないと思ってるんですね。でも、その一方で出来ない人なんていないって思ってます。常にやるかやらないかではなく、やるか絶対やるかで考える。

 そうやって、「どうやったら達成できるか」という意識を習慣化していけば全て行動してしまうことになるので、あとは学んだことを経験に変えていけば自然と成長できるんじゃないかと思っています。

 多くのビジネスパーソンや学生が、「負けてもいい。0勝9敗だったとしても、次に1勝したら勝ちじゃん」という考えを持って、もっともっと行動していけるようになればいいなと思いますね。

麻野:坂本さんって、もともと打たれ強い部分があるじゃないですか。普通の人って「失敗したら嫌だな」「へこむな」と思うことが多々あると思うのですが、そういう場合こうするべきみたいなことってありますか?

自分を行動するように追い込むルールづくりが大切

坂本:やらなかった後悔の方がやった後の後悔よりも痛みが大きいということを知っているからだと思います。皆さんも生きてきた中で、「あの時、ああしておけば……」とうことはあると思うのですが、これはもう取り返しがつかない。

 しかし、もし仮にやってみて痛みを伴ったのであれば、次は同じ痛みを伴わないようにどうすべきか考えると思うんですよね。それを繰り返しておけば、いずれ出来るようになっていく。逆に「やらなかった」ってなると、永久に後悔することになる。なので、僕はとにかくやってみることを志向していけばいいと思います。

 本にも書かせていただいたのですが、例えば今の自分で言うと採用に迷ったら、「ちょっとご縁がなかった」ということを自分の中で決めて、不採用にする。そういった自分が行動できるサイクルを作ってしまえば、間違ってたとしても間違ってなかったと変えていくことができるんです。

麻野:とにかく行動すると。自分を行動するように追い込めるようなルール作りをしていくということですね。ありがとうございます。次に、小笹さんお願いします。

「賭ける」×「掛ける」で大きな成果が出せるようになる


小笹:僕は「かける」ですね。ひらがなで書いたのは、「賭ける」と「掛ける」という2つの意味があるからです。自分は新卒の就職活動の時、リクルートという会社に賭けました。当時、リクルートは危うい成長率、ベンチャー企業ということで怪しい会社だったんです。

 就職するのを周りの人が反対するような状況だったんですが、賭けました。また、リクルート入社後も人材の採用やコンサルティング業務を通じて色んな人材にも賭けてきましたし、2000年にリンクアンドモチベーションを立ち上げた時も事業に賭けたんですね。

 その賭けに勝ったかどうかは分かりませんが、振り返ってみれば、就活でリクルート選んだ賭けには勝ったなと自信を持って言えます。多くの人を見ていると、「負けたくない」「傷つきたくない」といった理由で賭けをしたがらない人がいるのですが、自分の場合、仕事や会社、人材の採用も全て賭けなんですね。

 正直、いっぱい負けたこともありますし、賭けに敗れた、傷ついたということもあるんですが、0勝0敗の人生よりも、賭けて2勝8敗、3勝7敗の人生の方がいい。賭けたことで勝った経験がまた次の賭けになりますし、自分の免疫力を高めることにもなっていくんです。そして、そこから仕事に恵まれ、人に恵まれていく中で成果を出していけるようになるのかなと思います。

 なので、何かにベットするの「賭ける」と人との掛け算の「掛ける」、2つの「かける」によって大きな成果が手に入るのかなと思いました。

就活では、将来の見えないリクルートに賭けた

麻野:ありがとうございました。ちなみに今日は就活生の人が多いのですが、小笹さんが入社された頃のリクルートは今のような人気企業ではなく、どちらかというと親から反対される企業だったと思うんですね。

 また、小笹さんって商社などからも内定が出ていたと思うのですが、そんな中リクルートに賭けてみようと思った理由、その時どんなことを考えていたのですか?

小笹:商社や金融など、ありがたいことに幾つかの企業から内定を貰っている中で、当時のリクルートが一番将来の自分が見えづらかったんですよね。

 大手のしっかりした会社は、一生懸命やっていたら多分10年で課長になるだろう。20年ぐらい仕事して出世競争に勝てば、部長になるだろうといった将来がかなり見通せた。将来が見通せる、固定されるということは、自分の性格からするとすごい恐怖だったんですよね。

 将来はまだ決まっていない、どうなるかよく分からない、そういう変化率の高そうな会社が自分の選択肢の中ではリクルートだった。自分次第で、どんな人生になるかも変わってくるという部分に惹かれたんだと思います。あとは性格的なこともあると思いますね。

聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥


麻野:先が見えない方、自分でどうにか出来そうな方にしたということですね。ありがとうございます。今日は、お二方に色々な質問をぶつけていきたいと思っています。

 次の質問は「消極的」に関すること。僕自身、最近色んな企業の人事や経営者の人たちの悩みとして「若手のメンバーが消極的すぎる……」ということをよく聞くんですね。具体的には、「人から怒られることを気にする」「人の目を気にして発言しない」といったことが挙げられるのですが、若手のビジネスパーソンが成果を出すためにこういったことを気にした方がいいというアドバイスを頂けないでしょうか?

坂本:一言で言うと失敗した方がいいと思います。失敗しないと、自分は何が出来て何が出来ないのかが分からないままになってしまうので、どんどん失敗することを選択していった方がいい。

 また、僕はよくメンバーに「選択と決断は違うよ」って言っているんですね。選択って、確定要素の中でAかBかを選ぶものであって、決断は不確定要素の中からAかBを選ばなければいけない。3年後か5年後かは分かりませんが、選んだAという選択肢を正しかったんだと証明することが決断であって、考えて考えて結局やらないでは意味がない。

 また、人間って生きている日にちを計算すると30000日しかなくて、僕の場合だと31歳なので、すでに10000日消化しているわけです。例えば、30000本のろうそくがあったら、本が消えていて、今日も1本消える。そういったことを考えた時に、やるかやらないかを決めるのってすごく不毛だなと。

 一度「やる」と決めたら、その選択肢が正しかったと言えるように行動していくべきかなと思いますね。

自分はまだ出来上がっていない、これから作り上げていく

麻野:すごくいい話をありがとうございます。小笹さんいかがでしょうか?

小笹:失敗を恐れる、チャレンジをしないというのは、ボクシングで言うと、めちゃくちゃガードを固くしているんですね。僕がおすすめしているのは、ノーガード戦法。傷つきたくないと思う人って、確固たる自分みたいなものがすでにあると思うんですよ。

 だから、その自分を守るために傷つくリスクのあるところには手を出さなくなるのですが、僕は自分というものはこれから作られていくんだと思っています。仕事で結果を出したり、失敗したり色んな経験をする中で、10年20年30年かけてようやく自分が出来ていく

 僕の若い頃は、リクルートという会社での業務を通じて「小笹」という人間が作り上げられていったと思いますし、今も会社の業務や色んな経験を通じて自分が作り上げらている途中だと思っています。

坂本:自分を作っていくって、すごくいい良いキーワードだなと思っていて、それを作るために意識したことってありますか?

小笹:さっきノーガード戦法と言いましたけど、知らないことは知らない、やったことないことは「すいません、教えてください」と恥をかいてもいいから言う。それは後々、自分にとってプラスになっていくので、素直に思っていることをぶつけていくことが大事になると思いますね。

坂本:僕はノーガードを経験するには、環境を自分で作らなきゃいけないと思っているので、人と会う時間を増やすのが良いかなと思います。自分が尊敬している人たちと飲みに行ったりした時、「そんなノーガードで行っちゃう?」みたいな話を聞くんですね。そのたびに「俺、まだまだいけるな」、「こういう戦い方もあるのか」と感じることがあります。

 「いい会社入れて良かったね」といったような誰かに褒められる方を選択するのではなく、本当にノーガードで一緒に経験、切磋琢磨しあえる仲間や環境がかなり重要だと思っていて、そういった若い人たちが出てくると日本という社会を変えていけるんじゃないかと思いますね。

麻野:若い人たちへのメッセージとして、ノーガードで打ち合って、打たれた傷が自分らしさというのは素敵だなと思いました。ありがとうございます。(続く)


U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう
この記事を報告する