1. 生活保護:過去最多の161万世帯に 高齢化による受給者増加は止められないのか

生活保護:過去最多の161万世帯に 高齢化による受給者増加は止められないのか

  • 3236views
  • 0fav

出典:www.flickr.com

 厚生労働省の発表によると、今年九月時点での生活保護受給世帯数は前月比2123世帯増の161万1953世帯で過去最多となった。アベノミクスによって日経平均株価の上昇など、ポジティブな面もあったがやはり好景気への道のりは長そうだ。

 厚生労働省は3日、全国で生活保護を受けているのは9月時点で前月比2123世帯増の161万1953世帯となり、過去最多を更新したと発表した。受給者数も前月から1757人増え、216万4909人だった。

出典:東京新聞:生活保護161万世帯に 最多更新、9月:社会(TOKYO Web)

受給世帯の約半数が高齢者世帯

 世帯別では、受給世帯の約半数となる47%を65歳以上の高齢者世帯が占めている。高齢者世帯は前月比で1996世帯増加。対して働ける世帯を含んだ「その他の世帯」では前月から594世帯減って28万387世帯とわずかであるが減少している。

 この事実を厚労省の職員は「雇用情勢の改善によって働ける人は職に就いたが高齢化によって高齢者世帯が増えたことで全体の生活保護受給世帯は増加した。」と見ている。

増加する生活保護世帯数 政府の対応は

 生活保護受給世帯数はバブル崩壊以降、増加の一途をたどっている。加えて近年では国内人口の高齢化に伴い、高齢者の受給が増えているのが現実だ。また、アベノミクスによって株価上昇や実体経済の回復は成し遂げられつつあるものの、それが賃金に還元されていない現状では生活保護世帯の増加も不思議なことではないだろう。

 政府は昨年、生活保護支給額の減額を決めたが、受給者の反対する声は小さくない。減額を違憲として受給者が自治体や国に訴訟を起こすケースも起きている。しかし、そんな折に生活保護不正受給問題が明るみに出たこともあり、政府としても頭を悩ましているのが実情ではないだろうか。


 アベノミクスはたしかに日経平均株価を上昇させ、デフレ脱却も成功させた。しかし生活保護受給世帯が過去最多となったことも紛れもない事実だ。衆院選挙が間近に迫っている今、この事実はアベノミクスを評価する上で一つの指標となる。

U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう
この記事を報告する