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『「ひらがな」で話す技術』 相手にとって一番「わかりやすい」、話し方の3つのコツ

Manabu Kuramoto

2014/12/20(最終更新日:2014/12/20)


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『「ひらがな」で話す技術』 相手にとって一番「わかりやすい」、話し方の3つのコツ 1番目の画像
出典:www.flickr.com

 会話で相手が話した単語の意味が一瞬分からなくなった、という経験はありませんか? 多くの場合、すぐに前後の文脈を理解できますが、そのような言い回しは「分かりにくい」という印象になる場合もあります。

 その原因の1つが「ひらがな」。私たちは言葉をひらがなで聞いており、外来語やあまり使われない熟語などは頭にすんなり入りにくいのだとか。

 この「ひらがな」の問題を解決してくれるのが、『「ひらがな」で話す技術』という本。今回は、この本の中から分かりにくい言葉とその理由をいくつか紹介しましょう。

分解する

 粘り気を出させる成分という意味をもつ「粘弾性物」という専門用語があります。しかし「ねんだんせいぶつ」と言葉で突然言われても、すぐ理解できる人は少ないでしょう。

 このような言葉は、「粘っていて弾力のあるもの」という表現に分解したり、「粘弾性物、つまり粘っていて、弾力のあるもの」といったように、直後に補足の説明を入れたりすることで聞き手の理解へ繋げられます。

 同じ意味の、違う言葉へと変える

 なかには、うまく分解できない言葉も多々あります。例えば、「転居」という言葉を分解すると「居所を転ずる」となりますが、この言葉で伝えられてもピンとはこないでしょう。
 
 「転居」は「引っ越す」に変えるなど、同じ意味を持つ別の言葉で説明すると分かりやすくなります。

 翻訳する

 カタカナやアルファベットの外来語の場合は、「翻訳」することが効果的です。

 まずは「ライフコース=人生の道筋」のように、日本語に翻訳します。その後、先に挙げた2つの方法を用いて、分解や言い変えを試みます。以下はその例です。

・ライフコースとは、人生の道筋、つまり「個人が生まれてから死ぬまでの間にたどる道のり」のことです。

 また「SEO」など、アルファベットの省略語の場合は、何が省略されているのかについても説明する必要があります。このように2段階の変換を行うことで、聴き手は集中力を途切れさせることなく、気持ちよく話を聞き続けることができるでしょう。


 いかがでしたでしょうか? プレゼンやスピーチでも活用することができそうな「ひらがな」で話す技術。聞くときや話すときに意識してみると、違いが感じ取れて面白いかもしれません。





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