1. 日本発、世界を席巻する。「START ME UP AWARDS」で生まれた8つのサービス

日本発、世界を席巻する。「START ME UP AWARDS」で生まれた8つのサービス


 11月29日(土)、日本科学未来館にてエンターテインメント×ITをテーマとした事業コンテンスト「START ME UP AWARDS」の最終審査会が開催された。

 「START ME UP AWARDS」は、日本が強みの一つとしているコンテンツ産業などの分野で世界を席巻することを目指して、エンターテインメントに関する優れた企画やコンテンツを選出し、支援するためのイベント。最終審査会で発表された8つのサービスを紹介する。

すれ違った人と音楽プレイリストを交換できる「Song Pitch」


 「Song Pitch」は、「音楽のキャッチボール」という発想から生まれたサービスで、ビーコン技術を利用して、すれ違った人と音楽プレイリストを交換できるというもの。

 「昔は、みんなが同じ音楽に触れていたが、今は趣味が多様化したことで音楽によるコミュニケーションの機会が減ってしまった」と語る開発者の林氏は、利用シーンとして、ライブ会場や音楽フェスをイメージしているそうだ。

 「ニコニコ超会議やコミケには、DSのすれ違い通信を使って同じ趣味の人たちがデータを交換している。『Song Pitch』は音楽という分野でそういった役割を担えれば」と語る。

ダンスで男子力をアップさせるサービス「ダンス・レボ」


 エンターテイメントを軸としたイベントならではのアイデアも多い。その1つが「ダンス・レボ」だ。ダンスを軸として、コミュニティや動画で人をつなげていくことで人の出会いやマッチングをリプレイスする狙い。

世界中の人と音楽を共有できる「LiSTTON(リストン)」


 「世界の果てまで、この曲を!」がコンセプトとなっている「LiSTTON(リストン)」は、世界中の人に自分の好きな曲を飛ばして広める事ができるサービス。

 世界中のユーザーからランダムに選ばれた3人に、自分の好きな曲を視聴させる仕組みで、そこからまた枝分かれ式に広め合う人数が増えていき、音楽の輪が広がっていく構想だ。ビジネスモデル特許を取得するとともに、音楽の著作権に関してもJASRACに問い合わせを行うなどケアもきちんと行っているという。

「いま、近くで」開催されているイベントを探せる「LIVE3」


 ライブ、フェスなどのイベントは近年人気を博しているが、そうしたイベントと出会える機会は少ない。そこに目をつけたのが自分好みのイベントを探すことができるサービス、「LIVE3」だ。

 検索できるイベントのジャンルは、有名アーティストのライブから美術展までと豊富で、今後の展開として「ソーシャルミートアップ系のサービスなので、ビジネス系のイベントにも今後対応していく」としている。

一行のスクリプトでWebサイトを多言語化する「WOVN.io」


 エンターテイメントを軸としたコンテストの中で異彩を放つサービスが「WOVN.io」。このサービスは、たった一行のスクリプトでWebサイトを多言語化できるサービス。Webサイトの多言語化のサポートをすることでコンテンツの海外への発信のハードルを下げる。

 利用するのはエンタメ系サービスが多いそうで、開発者の林氏は「海外に対して魅力を発信できていないので、これから多言語化できるサイトを増やしていければ」と語った。

世界中のレコード愛好家が集まるサービス「レコーデリー」


 「レコーデリー」は、世界中のレコード愛好家が集まるコミュニティサービスだ。家の段ボールに眠っているレコードやDJやアーティストがレコードを提供するのが難しいといった課題に注目し、レコードが日常に溢れる世界を実現するために「レコーデリー」を開発した。

 「レコーデリー」上でレコードをユーザー同士が売買できたり、持っているレコードの整理を行えるなど、レコード愛好家のニーズに応えている。レコードと聞くと過去のものという印象を受けるが、アメリカ・イギリスでは年々レコードの売り上げが増えており、日本でもHMVがレコードCD専門店をオープンするなど人気が高まっている。

インフォグラフィックの特化サイトを目指す「バズ度ランク」


 インフォグラフィックをアニメや音楽などに次ぐ、日本発の一大コンテンツにしたいという強い思いから生まれたサービスが「バズ度ランク」だ。オウンドメディアなどを中心にインフォグラフィックを活用されることが増えているそう。

 しかし、インフォグラフィックを作成するにあたって具体的な作成期間や料金が分からないことが多く、「バズ度ランク」はそうした問題を解決していきたいという。

ライブを軸に音楽ファン同士が繋がる「Livees!」


 「Livees!」は、CDなどの売り上げが落ちる音楽市場の中で、唯一人気が高まり続けている「ライブ」を軸とし、ファン同士が繋がれるアプリ。Twitterのような手軽さで、音楽の趣味が似ている人をフォローするなどして繋がることができるという。近年、音楽コミュニティアプリの数は増加してきていることからも、今後の展開に期待が持てる。

最優秀賞は、イベントを探すサービス「LIVE3」


 一次審査、二次審査を通過した8つのサービスの中から、オーディエンス賞に「Song Pitch」、審査員賞に「WOVN.io」、最優秀賞には「LIVE3」が選ばれた。

 最優秀賞を受賞した「LIVE3」の手島氏は、「予選の段階では『結構良かったけど、1位じゃなかったよ』と言われていたので、ダメかな……と思ったのですが、受賞できて良かったです。サービスの将来像や実績を評価してもらえたのかな」と喜びを語った。


 日本が強みの一つとしている、コンテンツ産業などの分野で世界を席巻することを目指して、エンターテインメントに関する優れた企画やコンテンツを選出し、支援すべく開催された「START ME UP AWARDS」。このイベントから、日本の次代のコンテンツ産業を担う事業は生まれるのか、これからの動きにも期待していきたい。

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