1. キャリアプランに振り回されていませんか? 偶然を利用してキャリアを築く「計画的偶発性理論」とは

キャリアプランに振り回されていませんか? 偶然を利用してキャリアを築く「計画的偶発性理論」とは

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 思い描いた通りのキャリアを歩む人がどれだけいるだろうか。突然の異動や考えてもいなかったトラブルなど、予想できない出来事に見舞われることもある。そんな時、あなたならどうするだろうか。

大事にすべきは「計画」でなく「偶然」

 キャリアは計画外の偶然でほとんどが成り立っているという考えのもとに、偶然を意識的に設計して幸せなキャリアを築いていこうとする「計画的偶発性(プランドハップンスタンス)理論」という考え方がある。

 ジョン・D・クラボルツが考案したこの理論によれば、キャリアの大部分が偶然によって決定され、そして、大事なのは「起こった偶然を最大限活用すること」であるという。例えば、予想外の人事異動があったとしよう。そこでネガティブになることなく、「自分の可能性を広げられるかも」とポジティブに取り組む必要があるということだ。

 また、偶然を待つだけではなく、自分に必要な偶然に出会うためにアンテナを張り巡らせたり、自分でその偶然を作り出すために行動したりすることも大事だという。

不安定な時代の、未来の切り拓き方

 偶然によってキャリアが決まってしまうと言っても、自分が全くキャリアを操作できないということを示しているのではない。大事なのは、「偶然を受け入れること」「その中で努力すること」「偶然を手に入れるよう働きかけること」だ。

偶然を活かせる人が幸せなキャリアを描ける

 長いキャリアの中では、数多くの「偶然」が降り掛かってくる。しかし、閉鎖的な考え方では自分の可能性を閉ざしてしまう。偶然を前向きに捉え、受け入れたうえで行動していくことで、自分の進むべき方向性や今まで以上にやりたいことが見えてくる可能性もある。

 「終身雇用」という安心がなくなったということは同時に、決まったキャリア以外の選択肢が広がったことでもある。これまでよりも「幸運な偶然」に飛び込みやすくなったという考え方もできるだろう。

 変化の激しい時代において、キャリアプランに固執しすぎることは自分のキャリア選択の幅を狭めてしまうことに繋がる。偶然を前向きに捉えていた方が、予期せぬ可能性に対しても柔軟に対応して、自分のキャリアに取り込んでいける。また、より充実したキャリアを築ける可能性も高くなる。

偶然によって人生を切り拓くための5つの心構え

 では実際、偶然を引き寄せるためにどのような姿勢を保てば良いのか。大事な心構えとしては大きく分けて5つ存在する。

1:好奇心(Curiosity)

 自分の知っていることだけに興味を抱くのではなく、様々なことに興味を持ち、絶えず知らないことを学ぼうとすること。

2:持続性(persistence)

 上手くいかなくても、めげずに努力し続ける姿勢。すぐに結果を出そうとせず、じっくりと取り組むこと。

3:楽観性(optimism)

 予想外の新しい出来事に対してネガティブに捉えず、チャンスだと考えポジティブに捉えること。

4:柔軟性(Flexibility)

 むやみにこだわりを持つことを避け、行動や考え方を適宜転換していくこと。

5:冒険心(risk taking)

 結果が不確実な事柄に対しても、リスクを取ってでも行動できること。

 
 先を見据えにくい今こそ、予測しづらい未来に対して、無理矢理キャリアプランを立てるよりも、失敗を恐れず、訪れた偶然に身を任せてみてはどうだろうか。理想としていた、もしくは、理想以上のキャリアが築けるかもしれない。

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