1. ナイジェリア:ボコ・ハラムによるテロで死傷者400人 イスラム国との関係は

ナイジェリア:ボコ・ハラムによるテロで死傷者400人 イスラム国との関係は

  • 2238views
  • 1fav


出典:www.flickr.com

 イスラム国の台頭など、不安定な状況が続く世界情勢。中東のみならずアフリカでもイスラム過激派によるテロが相次いでいる。その主犯格がボコ・ハラムである。ナイジェリアに本拠地を置くイスラム過激派だ。

 そのボコ・ハラムが先月28日、またしても銃乱射によるテロを起こした。先月29日までで死傷者数は500人近くに上ると伝えられている。

ナイジェリア北部カノのモスク(イスラム教礼拝所)で28日、金曜礼拝中に自爆と銃乱射によるテロがあり、少なくとも120人が死亡、270人が負傷した。フランス公共ラジオが救急当局者の話として伝えた。

出典:ナイジェリアでテロ、120人死亡 ボコ・ハラムの犯行か :日本経済新聞

ボコ・ハラムとは一体何者なのか

 そもそもボコ・ハラムとはいったい何者なのだろうか。今年四月にナイジェリアで起きた女子生徒誘拐事件。276名もの女子生徒が誘拐されたこの事件は世界中で大きく報道された。いまだに全面的な解決に至っていないこの誘拐事件を起こしたのがボコ・ハラムである。

 ボコ・ハラムは「ナイジェリアのタリバン」と呼ばれることもあるイスラム教スンニ派の過激派組織。反西洋主義を掲げ、米国を攻撃の第一対象としている。

イスラム国との違いは

 同じイスラム教スンニ派で、過激な行為で知られるイスラム国。ボコ・ハラムはイスラム国への支援を表明しており、その関係は密接だ。拠点が中東、アフリカと異なる両者ではあるが、ともにサラフィー・ジハード主義(イスラムの教えを拡大させようとする立場)を掲げている。

 しかしもともとアルカイダ系組織であったイスラム国とは異なり、ボコ・ハラムはアルカイダとは無関係である。イスラム国も現在はアルカイダとは決別しており、こうした点からも両者は結びつきを強めているようだ。

各国の対策は

 四月に起きた女子学生誘拐事件はナイジェリアのみならず、諸外国が対策に乗り出す契機となった。六月に開かれた閣僚級会議では、英国が軍事支援策を表明。仏・オランド大統領もボコ・ハラムを指して「欧州にとっても脅威」と述べるなど、対策の重要性を強調した。イスラム国への対策に比べるとまだまだ小規模なものの、今回起きた銃乱射テロが各国の対策強化の契機となる可能性も十分にある。

 イスラム国への支援を大々的に表明しているボコ・ハラム。イスラム国に比べると規模はまだ小さいものの、今後どれくらいの規模になるかはわからない。反米主義を掲げるボコ・ハラムの矛先がアメリカの同盟国たる日本に向く可能性も今後は否定できないだろう。各国政府の対応を待たれている。

U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう
この記事を報告する