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ビジネスシーンで送る、お歳暮に添える「挨拶状」の書き方

Tobayashi

2014/12/27(最終更新日:2014/12/27)


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by georigami

 お歳暮を送る際には挨拶状を添えるのが常識です。特にビジネスシーンにおけるお歳暮の儀礼として、改まった挨拶状を添付することを忘れてはなりません。ただ品物だけを送り付けたのでは、先方が「不躾なやり方」と感じることもあるので要注意です。まず、このことをしっかり押さえておいてください。その上で、挨拶状の書き方を考えることになります。ここでは、お歳暮の挨拶状の書き方について、盛り込むべき内容と押さえておくべきポイントを簡単に説明した後に、文例を紹介します。

挨拶状に盛り込むべき内容

 まず、お歳暮の挨拶状に盛り込むべき内容について説明します。書式としては通常のビジネスレターと同じと考えていいでしょう。「拝啓」や「謹啓」などの頭語に始まり、時候の挨拶と型通りの前文が続きます。しかし、そこからがお歳暮の挨拶状ならではの内容となるのです。順番にあげてみましょう。

・一年間、お世話になったことに対する謝意
・感謝の気持ちとして、お歳暮の品を送るという報告
・本当は直接届けるべきところだが、取り急ぎ宅配にしたことへのお詫び
・時節柄、健康に気を付けてほしいという気配り
・来年も変わらない取引の関係を続けてほしいという依頼

 以上の項目が入っていれば、お歳暮の挨拶状としては合格です。

押さえておきたい書き方のポイント

 上記の中で、一番大切なのが「1年間のお礼」です。そもそも、お歳暮は1年間の感謝の気持ちを伝えるために送るのですから、最初にきちんと謝意を表しておかなければなりません。これが欠けていたのでは、お歳暮の挨拶にならないわけです。

 また、盛り込むべき項目が多いために、長い文面になってしまうこともあります。しかし、先方は年末で多忙な時期です。必要な内容を盛り込みながら、できるだけ簡潔な文章にするよう心がけましょう。先方に「きちんと常識をわきまえているな」と感じてもらえればいいのです。過度な美辞麗句を並べる必要はありません。

文例


拝啓歳末の候(師走の候)、貴社ますますご隆盛の御事と、心よりお慶び申し上げます。
この一年、貴社には格別のご愛顧とご高配を賜りましたこと、深く感謝いたしております。
つきましては、日頃の感謝と、この一年の御礼の気持ちをこめまして、ささやかな(心ばかりの)品をお送りいたします。
本来であれば、お伺いしてご挨拶すべきところ、失礼とは存じますが、何卒ご寛容に、ご笑納賜れば幸甚でございます。
歳末のご多忙の折と存じます。皆様にはくれぐれもご自愛なさって、新しい年をお迎えなさいますよう、祈念いたしております。
明年も倍旧のご高配を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。敬具


 ここでは、お歳暮の挨拶状の書き方を説明しました。特に大切な取引先や、関係の深い顧客であれば、より具体的な内容を盛り込んだ、オンリーワンの挨拶状にすると、より良いでしょう。ここで紹介した文例はあくまでも一つの「ひな型」として、参考にしてください。

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