1. 何を言うかではなく「誰」が言うか。伝わる話し方は印象に合わせた「声の高さと話す速度」で決まる

何を言うかではなく「誰」が言うか。伝わる話し方は印象に合わせた「声の高さと話す速度」で決まる

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 仕事で他社の人を説得したり、交渉したりする時、あなたはどんなことを大切にしているだろうか? もちろん、相手に評価されるために論理的に物事を伝えるのは大切。しかし、実はビジネスの現場では、「何を言うか」よりも「誰が言うか」が大事になることが多い。
 
 製品や企画以上に、誰がやるかが仕事の成果に大きく関わる上、やはり相手も人間である以上、良い印象で信頼できる人と仕事がしたいということなのだろう。

印象が定まらない人の話は伝わりにくい

 だからまずは、相手に自分がどのような人間なのかを明確に認識してもらう必要がある。そういう意味で、ビジネスにおいて「話し方」はあなたが思っている以上に重要だ。そして、言葉のイメージを大きく左右するのが声の調子なのである。

 人が話をする時、声が先に脳に届き、後で話の内容が届いている。つまり、理屈ではなく声を聞いて印象を決め、感覚的に好感が持てる人、持てない人を判断しているということだ。

 感覚的に好感が持てる人の話は自然と聞きたくなるもの。大切なのは、自分自身も、しくは自分がなりたい印象と話し方を一致させることである。

好感を持たれる印象は3つに分類出来る

 1940年代のアメリカの研究によると、人が好印象を抱く要素は大きく分けて「親しみやすさ」「活動性」「社会的望ましさ」の3つとなる。
 
「大きく通るような声を出す」といった一般的な話し方のテクニックは万人に通ずるものではない。いくら技術がなくても、自分の印象に合った話し方が出来れば、話の伝わりやすさを高めることは十分可能。自分の目指す印象と話し方を一致させるために有効なのが、「声の高さ」「話す速度」を意識することだ。

声の高さと話す速度をコントロールする

 自分のなりたい印象によって、適切な声の高さと速度は異なる。以下でその違いを説明していこう。

親しみやすさを目指す人

 親しみやすさを目指す人は、やや高めの声でゆっくりと話すこと。スピードは、1分間に300文字程度が目安になる。

 これはアナウンサーがニュースを読む時のスピードで、仕事上で相手が聞き取りやすく、理解しやすいスピードでもある。相手にとって初めての内容でも聞き取りやすいスピードだと言えるだろう。

活動性を目指す人

 活動性を目指す人は、やや高めの声で速めに話すこと。スピードに関しては、親しみやすさを目指す人と同じく、1分間に300文字程度が目安だ。

 早口になりがちな人は意識的に速度を下げるよう心掛けると、より相手に伝わりやすくなるはず。1分に300文字と言われても、どのくらいのスピードなのか掴みづらいので、アナウンサーの喋るスピードを真似てみることをお勧めしたい。

社会的望ましさを目指す人

 社会的望ましさを目指す人は、低めの声でゆっくりと話すこと。スピードは1分間に450字程度が目安になる。

 特に女性は、一般的に高い声が好まれると思われがちだが、相手に信頼感や安心感を与えたい場合には低めの声が有効である。ニュースキャスターやアナウンサーの多くは少し低めの落ち着いた声で話しているはず。だからこそ、多くの人が不快感を持たず、安心して聞き取れるのである。


 仕事では初めの印象がその後を左右することもたくさんある。出来るものなら初めから相手に良い印象を持ってもらい、自分の話をきちんと相手に伝えたいものだ。

 自分の印象が定まるように話し方を工夫することで、今までよりももっと相手に話が伝わりやすくなるはず。皆さんも、話し方を意識して変えてみてはいかがだろうか?

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