1. 株主優待大盛況!でも、ちょっと待って!株ってそもそも何だっけ?

株主優待大盛況!でも、ちょっと待って!株ってそもそも何だっけ?


お食事券、自社製品、割引券!株主優待が話題!

 「アベノミクス」という言葉が登場した2012年末以降、概ね元気な日本の株式市場ですが、まずまず盛況と言っていいでしょう。

 そんな中、特徴的なことは「株主優待」の流行ではないでしょうか?現金よりも株主優待中心の生活を送る「桐谷さん」なんていうスターも登場しました。この仕組みは、一定数以上の株式を、特定の日(権利確定日)に持っていると、食事券、その会社の製品、割引券等をもらえるという制度。

 でも、株主優待は株式会社の義務でも何でもありませんから、制度のない会社もあります。また、海外ではまれで、日本特有のもの。つまり、「株式」という資産本来の仕組みには、全くもって関係のないサービスです。そういう意味では、本来の仕組みでプラスを出してほしい、やり過ぎ感のある株主優待はよくないといった意見があるのも事実です。

「株式」本来の仕組みに株主優待は存在しない?

 では、本来の仕組みとは?株式投資の基本は?

 株式会社は、金融機関に借りるだけでなく、投資家に出資を募ります。上場している会社の株であれば、誰でも気軽に出資できます。この「出資」が第一歩。ここまでは、応援の要素を感じますよね。そして、この応援しているんだ、という意識もとても大切だと思いますが、やはり株式投資をする以上、儲けたいという本音もあります。

 では、どこで儲けるのか?これは大きく2つ。まず、「配当」。その会社の決算で、今年は儲かったという結果だったとします。儲かったのは誰のおかげか。それは、お客様、従業員のおかげでもありますが、お金を出してくれた株主様のおかげでもあるわけです。そこで、ありがとうの気持ちのように還元されるのが「配当」です。約束されたものではありませんから、今年はなし、ということもあります。でも、マイナスはありえないので、ゼロかプラスという性格のものです。配当の多さに注目する投資スタイルもあります。

 もう1つは「売却益」。言うまでもありませんが、投資した日の株価よりも、売った日の株価が高ければ儲かるというお話。こちらは、もちろんマイナスもありえます。

 これが、株式が本来持つ仕組みで、前者を「インカムゲイン」、後者を「キャピタルゲイン(キャピタルロス)」といいます。「株主優待」は出てきませんね。

株主優待はあくまで「きっかけ」と考えて!

 お金を貯めこむだけよりも、使うこと、投資をすることには私は概ね賛成です。日本中の全員が預貯金、タンス貯金しかしなかったら日本の経済はダメになってしまいますから…。そういう意味では、魅力的な株主優待が投資のきっかけになることもありだと思います。

 でも、それが目的にならないように、本来株式が持つ仕組みもぜひ知って、意識してほしいと思います。今は好調な株価でも、今後下がる可能性もありますし、株主優待が打ち切られることもあります。そんな時、対応や気持ちに差が出てくることでしょう。

 今回は株式投資の「株主優待」について書きましたが、何事も、本来の意義や仕組みなどの本質を知ることが重要だと思います。ましてや、大切なお金に関することですから、しっかり考えていきたいですね。

カイケイ・ネットナビゲーターによるコメント

 株主優待制度って良い言葉ですよね。優越感を感じます。特別待遇的なイメージでしょうか。何かをプラスでもらえることに、幸福を感じてしまう生き物なのでしょう。
しかしながら、優待をされたとしても投資対象の株価が下落した場合、不機嫌に なる人も多いと思います。だったら最初から手を出さなきゃ良いのに・・・。タダより高いものはないのかもしれません(笑)かくいう私も昨今の乱高下に冷や汗をかかされている投資家です。

(カイケイ・ネットナビゲーター石川 卓見MS-japanコンサルタント)


<この記事はカイケイ・ネットが提供しています>

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