1. 『仕事に必要なのは、「話し方」より「答え方」』基本だけど押さえておきたい、答え方の型とは?

『仕事に必要なのは、「話し方」より「答え方」』基本だけど押さえておきたい、答え方の型とは?

by Yasuo Kida

 ビジネスやプライベートでの会話の場面で、「こういうことが聞きたかったのに、全然違う返答が返ってきた」という経験ありませんか? 一度話の方向があさっての方向に飛んだまま進んでしまうと、本当に聞きたかったことを掘り返すタイミング探りはなかなか面倒なもの。

 今回取り上げる『仕事に必要なのは「話し方」より「答え方」』という本によると、よく言われる「言葉遣い」よりも「受け答え」のスキルの方が重要性は高いとのことです。ここでは、若いビジネスマンを軸に、プライベートでも知っていて損はない「受け答え」のルールをご紹介します。

部下は受け答えが9割

 部下の仕事は主に、①顧客の対応 ②上司から受けた指示の実行 ③上司から説教を受ける、の3種類です。つまり、部下の仕事の9割は上司や顧客の質問に答えることで占められています。

 スピーチやプレゼンといった、一方的に話す技術が必要になるのは組織の中で出世をしてから。まずは、「問われた事に正しく答える」「質問の意図を正し理解する」 ことをしっかり行えるようにするのが一番です。

答え方の「型」を知ろう

ビジネスにおける答え方には「こう聞かれたら、こう答える」という決まった「型」があります。

出典:鈴木鋭智(2013)『仕事に必要なのは、「話し方」より「答え方」』

 「質問の意味を理解する」 ことは、 「相手の気持ちを考える」 といった気配りの話とは全く異なります。これはいわゆる国語の領域です。日本語には、こう聞かれたらこう答えるといった答え方のルールがいくつも存在し、減点されない答え方こそが職場で光ります。ここでは本書に載っている、効果的な答え方の例をいくつかお見せします。

1. 意見を求められたら、感想は述べない
 ビジネスマンの世界で「意見」と言えば、事実の説明や個人の感想ではなく「提案」のこと。議論を前に進めるため聞かれています。

✕:この案はとてもよいですね。素晴らしいアイデアだと思います
○:提案に賛成です。また、~を施すことで社員のモチベーションが上がると考えます

2. 否定語ではなく肯定語で締めくくる
「Aではない」という否定語だけでは、B、C、Dのどれなのかが定まりません。「Aではなく、Bである」と肯定語で締めくくることで、相手を納得させることができます。

✕:ごめんなさい、その日は忙しくて参加できません
○:ごめんなさい、今月は残業が続くので厳しいです。来月行けますので誘って下さい

3. 結論は最初の3秒で言う
 説明の方法は「時系列順」と「結論が先」の2通りありますが、ビジネスでは結論を先に述べるのが基本です。

✕:試合開始15分、DFの~がファウルを取られPK。ここで1点先取され……。
◯:3対1で日本が勝ちました。その内2本のゴールを決めたのがFWの~で……。

4. 凄さは「比較」で示す
 凄さとは 「他との違い」であり、片方だけ述べただけでは完結しません。まずは比較対象を示し、相手との間に「相場」を共有する必要があります。

✕:電子書籍はいつでもどこでも簡単に本が買えて、気軽に読むことができます
◯:紙の本はしまえる量が限られているのに対し、電子書籍は何千冊でも持ち歩けます


 質問の内容に正しく答えることは、お互いがストレスなく会話する上で大切な要素と言えるでしょう。「もしかしたら、自分も知らぬ間にヘンテコな受け答えをしていたかも」と思い当たった人は、本書の「受け答え」のルールで参考できる点が多いかもしれません。



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