1. 部下は空気で育成する。次世代のリーダースキル「エアコーチング」とは

部下は空気で育成する。次世代のリーダースキル「エアコーチング」とは

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 皆さんは、「コーチング」という言葉をご存知でしょうか。

 コーチングとは、対話を通して相手を目標達成や自己実現まで導くコミュニケーション。このコーチングは、組織のリーダーとして「全員が自発的に組織の目標達成を目指す状態をつくりあげる」ためのスキルとして注目されています。

コーチングは単純なようで難しい。

 コーチングでは、「傾聴」「承認」「質問」が基本の行為となります。様々な指南書も沢山出版されていますが、実際に行ってみると難しいと感じる人が多いようです。

 相手の思いもよらない言動に対して、上手く反応できなかったり、話の内容が難しく質問しにくかったりと、基本の行為を行っても上手く相手を誘導できないことも多々あります。

 これらのことから、チームのリーダーとしてこのコーチングを利用したいと思っても、多くのフォロワーに対してのコーチングは難しいと感じるリーダーもいるでしょう。

「人」ではなく「空気」を変える「エアコーチング」

 そんな人達の苦手意識を「エアコーチング」が変えるかもしれません。

 エアコーチングとは、経営コンサルタントの横山信弘氏が提唱するコーチング。「空気」を変えることによって、フォロワーの行動を促します。その大きな魅力は、「個人でなく、チーム全体に向けて行えること」と、「再現性が高いこと」です。

 沢山のフォロワーを持つチームのリーダーにとって、実用性が高く、有用なスキルであるとして注目を集めています。

エアコーチングは「独白」がキモ

 本来は対話によって成立する「コーチング」ですが、エアコーチングは「独白」によって変化を促します。この時の「独白」は直接話すだけにとどまらず、メールなどでの情報配信も含まれます。

 従来のコーチングとは違い、「1対1」ではなく、「1対多数」であることが特徴的なコーチングは、チームを誘導していくにあたって、非常に効率的なやり方です。

 また、エアコーチングでは相手の反応を求めることなく、自分のアクションのみで空気を変えていきます。大事なのは、相手に反論や言い訳を言わせないこと。一方的にコミュニケーションを取ることで、相手に自分の持つメッセージを伝えていきます。

独白の際に、抑えておきたい注意点

 しかし、この「独白」も多くの人の前で自分の意見を発信するだけでは成功しないでしょう。行う上でいくつか注意が必要です。

内容は具体的に

 せっかく多くの人の前で喋っても、印象に残らなければ意味がありません。「誰が」「いつ」「どのように」など、4W2H(When/Who/What/Where/How/How Many・Much)を意識して話すことで具体性が生まれ、相手に印象を残すことができます。

 例:「最近、朝早く出勤しているひとが徐々に増えています。朝7時には会社に来ている人がいるそうです。組織をまとめるリーダーとしても、来月までにそのような彼らを支援するアイデアを考えなくてはいけないと思っています」

周りで起きているポジティブな変化を伝える

 真実でなくても良いので、現在進行形でポジティブな変化が起こっていること、そして、多くの人が現在進行形で行動していることを伝えます。

 一般的に私達は、周りの人のやっていることを無意識に真似したくなると言われています。周りの人がポジティブな変化をしていると感じれば、自らも変わっていくことが期待できます。

繰り返し、繰り返し、繰り返し

 人の行動は、印象深い体験を繰り返すことで変わっていきます。上記は「印象を深める」工夫を紹介しましたが、その工夫ができれば、次は回数の問題です。朝礼でも、メールでも、会議中のふとした瞬間でも構いません。とにかく、何度もメッセージを発信し、フォロワーに伝えていくことが大切です。

エアコーチングをあなたの武器にしよう。

 チームの中の空気を思うように操れるようになる「エアコーチング」。エアコーチングを身につければ、チームの雰囲気を保ったまま目標達成することが容易になり、リーダーとしてのスキルも高まっていくはず。また、相手の反応によってどう対応すれば良いかわからない、といったことも格段に少なくなるでしょう。


 チームのリーダーをする人にとって、「エアコーチング」の習得は大きな武器になります。エアコーチングを身につけて、これからは「空気を読む人」ではなく、「空気を創る人」になってみてはいかかでしょうか?


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