1. 失敗を恐れなかったから、くまモンは成功した。『私がくまモンの上司です』

失敗を恐れなかったから、くまモンは成功した。『私がくまモンの上司です』

by ravalli1

 ゆるキャラグランプリ2011での優勝以来、熊本県内だけでなく、日本全国で人気を集めているくまモン。彼が「熊本県しあわせ部長」という肩書きで、公務員として働いていることはご存知ですか?

 県庁のキャラクターとしては少しとぼけた顔のデザインを承認し、さらに公務員にまで抜擢したのは熊本県知事、蒲島郁夫氏です。

 このような前代未聞の挑戦は、「皿を割れ」という精神の元で可能になったそう。今回は、蒲島氏の著書『私がくまモンの上司です――ゆるキャラを営業部長に抜擢した「皿を割れ」精神』から、新たなことに挑戦するときの心構えを学んでいきます。

「皿を割れ」精神とは?

 「皿を割れ」とは、韓国の長城郡を率いていた金興植氏の言葉です。その意味は、
「たくさん皿を洗う人は、たくさん皿を割る。つまり、失敗を恐れずに、挑戦する事が大切」というもの。

 蒲島氏は、様々な機会を通してこの言葉を県庁職員に伝えていきました。

皿を洗わない人は、皿も割らない。皿を割ってもいいから、とにかくたくさん皿を洗おう

出典:蒲島郁夫(2014)『私がくまモンの上司です——ゆるキャラを営業部長に抜擢した「皿を割れ」精神』


 このような、リスクを恐れずチャレンジする精神を全体で共有できれば、県庁を挙げてくまモンを売り出すような、未だかつてないことにも挑むことがきます。

迷ったら行動してみる

 新たに生み出されたゆるキャラ、くまモンに関する仕事は、当然ながら初めてのことばかりでした。

 全国各地からの「くまモングッズを作りたい」という申請の受付や、イベントの出演依頼の対応などは、県庁のこれまでの慣例では応じることができません。

 今までは、判断に迷うようであれば諦め、波風を立てない道を選ぶのが県庁文化でした。しかし、くまモンという新たなことへの取り組みを通じて、迷ったら行動するという道を選ぶようになり始めたそう。

 その結果、くまモンの知名度は上がり、熊本県の観光客も増加しました。前例にとらわれず、自分たちが新たな道を切り開いていくという気持ちが、さらなる発展を生み出していくようですね。


 本書の著者、蒲島氏は「できないと思うな。どうしたらできるかを考えて欲しい」ということを職員に訴え続けているそう。

 現状を見て無理そうだと諦めるのではなく、いかにしてそれを解消できるかを考え、実践することに意味があります。「皿を割れ」精神は、今まさに求められている考え方と言えるのではないでしょうか?


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