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新入社員に頼られる先輩社員になろう。そのために身につけたい三つの「心得」とは

a.s

2015/03/20(最終更新日:2015/03/20)


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 新入社員が入社してくる春を迎えるにあたって、彼らを指導する役割を担う人も多いだろう。その中には、「せっかくなら、新入社員に頼られたり、相談しやすいと思われる先輩社員になりたい!」と思う人も多いのではないだろうか。

大切なのは才能ではなく「心がけること」

 あなたがもし本当に「頼られる人になりたい」「相談しやすい人になりたい」と思うならば、もう既にあなたはその素質を持っているといえる。というのも、人は同じものを見ても感じ方は様々だからだ。

 例えば、誰かの仕事を手伝っている人を見て、「私もそうなりたい」と思う人もいれば「どうでもいい」と感じる人もいる。「私もそうなりたい」と思ったことこそが、あなたがその価値観を大切にしているという証拠なのだ。あとは、それをできるようにするだけだ。

頼られる先輩社員が実践する三つの「配り」

 では、頼られる先輩社員が普段どのようなことをしているのだろうか。実は、そんな人は三つの「配り」を意識しているのだ。

観察からすべてが始まる「目配り」

 目配りとは、周囲の人の行動を観察すること。私たちはしばしば自分のことしか目に入っておらず、人のことを気にかけられないことがある。自分のことしか見えていないと、新入社員が困っていても気づくことができない。

 気付かないことには、彼らに声をかけることも相談にのることもできない。まずは、誰かがそんな状況にないか、周りをよく見渡してみよう。今まで見えていなかったものが見えてくるかもしれない。

相手が自分に期待していることをする「気配り」

 気配りとは、リアルタイムに相手の行動を先読みし、期待されている役割を果たすこと。例えば、誰かが落ち込んでいたら積極的に声をかけて話を聞く、部下が困っていたら解決のヒントを与えたり、ヒントに気づかせることなどが挙げられる。

 とはいえ、「そんなことをして、逆に迷惑では?」と思ってしまうかもしれない。しかし、自分が新入社員の頃を思い出してほしい。先輩社員に「気配り」された時は嬉しかったのではないだろうか。困っている新入社員を見つけたら、思い切って声をかけてみよう。

相手を思いやって行動する「心配り」

 心配りとは、「相手のために」と優しさを持って行動することだ。例えば、仕事に追われて昼食もまともにとれない同僚に軽食を差し入れしたり、部下が目標を達成したらお祝いのランチ会を主催するなどが当てはまる。

 おもてなしの最高峰として知られるホテル・リッツカールトンには、こんなエピソードがある。ある常連客の携帯電話の機種が変わったことに気がついたスタッフが、部屋に設置してある充電器をこっそり対応機種に変えたという出来事があった。

 きっとスタッフは「携帯電話が充電できなかったら、お客様は困るに違いない。もしかしたら充電器を買いに出かけられるかもしれない。やっとホテルに着いてくつろごうと思ったところに、それは可哀想だ。何かできないだろうか」と思ったのだろう。

 常連客は充電器が変わっていることに気づいた瞬間「そこまでしてくれるなんて!」と、とても感激したそうだ。相手に不便な思いをさせないようにさりげない心配りは、まさにプロの技といえるだろう。


 先輩社員が「目配り・気配り・心配り」をしていると、新入社員はスムーズに仕事を覚えられ、ストレスを感じることが少なくなるだろう。その結果、意欲的に仕事をしてくれるようになり、職場の活性化につながるのではないだろうか。4月から新入社員を迎えるあなたに、ぜひ三つの「配り」を実践してほしい。

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