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『すぐやる人は、うまくいく。』 スタートを早めることの重要性とは

Yu Usuki

2014/11/02(最終更新日:2014/11/02)


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by *sean

 「やらなければ」と思っていても、時間に余裕があってついつい先延ばしにしてしまうことはありませんか? 仕事の納期を守っていれば大きな問題は無いでしょう。しかし、与えられた時間の中だけで仕事をしているだけでは、成長するためのチャンスを逃してしまっているかもしれません。

 今回ご紹介する『 すぐやる人は、うまくいく。』という本では、仕事の「早さ」を上げ、より多くのチャンスを掴むための方法が解説されています。では、詳しく見ていきましょう。

作業の「早さ」ではなく、行動の「早さ」

 著者は、仕事の「早さ」について以下のように述べています。

夢を実現している人は、仕事のスピードが早いわけではありません。スタートが早いのです。スピードを上げようとしても、1人1人のスピードの差は、そんなにありません。

出典: 中谷彰宏(2013)『すぐやる人は、うまくいく。』


 作業する早さを上げたところで大した差にはならず、行動を早くすることが大きな差になります。結果を出したいならば、行動の早さを意識することが重要です。

 著者は自身の執筆業において、 執筆の速度を早くするよりも出版社に 提出する(締め切りよりも早く提出する)ことを早めた結果、920冊以上も本を出版することができたそうです。

 締め切りを外部の基準に合わせるのではなく、あらかじめ早く締め切りを設定することで 納期よりも早く提出することが可能になることがわかりました。

クオリティーよりもスピードを優先する

 次に、デザイン等のクリエイティブな仕事をしている人は少々驚くかもしれませんが、 著者はクオリティーより、スピードを優先すべきと述べています。その理由として次のように述べています。

クリエイターが自分の中で100%、120%になるまで持ち続けていると、次の仕事の依頼が来なくなります。それはひとりよがりです。お客様の心理状態を何も考えていません。(中略)120%にこだわるのは、「120%にしないと次の依頼が来ない」という自信のなさです。

出典: 中谷彰宏(2013)『すぐやる人は、うまくいく。』


 クオリティーにこだわりすぎて時間がかかってしまうより、素早く納品してもらえる方がクライアントとしては嬉しいのだそう。まずはスピードを意識し納品し、次にクオリティーを相手と共有しながら高めていきます。「早く」納品し「共有」できることで、クライアントとの信頼を築けるので仕事のチャンスが増えるでしょう。

やめると決めたら、素早くやめる

 はじめる時と行動する時の「早さ」の重要性をご紹介しました。そして、最後に重要なのが、 やめる時の「早さ」です。

すぐやめられる人が、うまくいきます。
「もうこれはダメだ」という時、損はあっても見切りをつけてすぐやめて、次の作戦に頭を切りかえることが大切です。

出典: 中谷彰宏(2013)『すぐやる人は、うまくいく。』


 続けたところで今後成長できないかもしれないと感じていても、やめる決断をするのは難しいもの。しかし、そこで やめる決断をしなければ新しいチャンスは手に入りません。頭の中で決断をしようとしても葛藤があり難しいので、「早く」行動するよう心がけましょう。


 多くのチャンスを掴んできた人が意識していたのは、行動することの「早さ」ということがわかりました。単に急いで作業を進めても、環境や組織によって相対的に「早く」なっているだけに過ぎません。 実行・納期・退くといった、行動を早くすることでチャンスを掴む事ができます。

 本書は今回ご紹介した内容以外にも事例ごとの「早さ」について紹介しています。気になった方はぜひ手にとってみては?



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