1. Web制作会社(および受託系ビジネス)の見積書の作り方

Web制作会社(および受託系ビジネス)の見積書の作り方


by yto

見積り決定に影響する「1.内部要素」と「2.外部要素」に分けてご説明します。

ちなみに、見積りは人日(にんにち)単価を出す場合を想定してます。
人日単価とは1日(8時間)作業した場合の単価を○万円と定めて、
それに作業日数を掛けるという見積り方法です。
例)
・1人が1日(8時間)動くと3万円かかると決める。
・1人が1日(8時間)かけて、10日かかりそうなWebサイトを作る場合の見積り。
3万円×10日=30万円

1.内部要素

会社の総支出から逆算して、赤字にならない見積りを作ります。
基本は「人日単価」×「作業日数」です。

まず見積りの人日単価を出します。
ひと月の会社の総支出=人件費+経費+税金(ざっくり言うとですが、、、)
で、
1日の単価=会社の総支出÷(人数×1ヶ月(20日))
ですね。
例)
・2人の会社の想定
会社の総支出=100万円+50万円+だいたい10万円
→160万円です。
1日の単価=160万円÷(2人×20日)
→4万円

つまり、この例の場合、人日単価4万円を下回った見積りを出したら、赤字になるということです。

算出した人日単価に、作業日数を掛けます。
作業日数は、単純に自分が作業したら何日かかかるかを積み上げ式で足していきます。
できるだけ細かくしたほうがお互い納得感がありますし、
後ほど追加要望があった場合も追加見積りが出しやすいわけです。
例)
・企画:2日
・打ち合わせ・メンバー調整:1日
・デザイン:4日
・制作:4日
・テスト・確認:1日
・リリース:1日
合計:13日
先ほどの人日単価と掛けます。
4万円×13日=52万円

これで、赤字にならない御見積りを作ることができました。

2.外部要素


1までの部分で、赤字にならない、言ってみれば「商品の原価」が出ました。
これをどう売るか、が見積りのミソになってきます。
2つの視点を持って、見積りの調整をしましょう。

2−1.業界単価

1で算出した内部要素を積み上げた御見積り価格ですが、業界単価から見ていちじるしく高い、安い場合は金額に調整をかけましょう。
ビジネスをしていく上で、きっとあなたの(もしくはあなたの会社の)何かが間違っているわけです。

ダウンする例)

先ほどの例で、52万円の見積りになったものの、
・他社では20万円くらいで作るところが多い
ということがわかった場合、問題点は、
・13日もかけて作るものじゃない
・人日単価が4万円もするような技術レベルの人がする仕事じゃない
などの原因が考えられます。
再度、制作物の内容を見直しましょう。

アップする例)

先ほどの例で、52万円の見積りになったものの、
・他社では100万円くらいで作るところが多い
ということがわかった場合、
・業界がまだ価格競争に入っていない
・あなたのスキルが非常に高い
ということが考えられます。
その場合は人日単価を、1.5倍に上げるなど調整をかけて見積りを作り直しましょう。

つまり、あなたの会社に「強み」があるなら強気の見積りが出せる訳です。

2−2.お客様社内の状況

基本的に経営者は、
・社内で作るか
・外注するか
を天秤にかけています。
社内で作る場合は、
・その技術を持つ人を雇う
・その人を雇い続ける
という責務が発生しますが、外注すればその呪縛から解放されます。
つまり、
・給料が高い企業ほど、人を雇うリスクが高くなるため、
↓↓↓
・外注費が高くなってもかまわない
という公式が成り立ちますので、そのあたりで人日単価を調整する場合もあります。

お客様の立場に立って、あえて金額を上げることもできるわけです。

2−3.競合との兼ね合い

2−1、2−2などを考慮して、高い見積りが出せそうだったとしましょう。
ただしちょっと考えて欲しいのは、
「高い見積りを出してしまうと、次からも高いと思われる」
というリスクです。
つまりお客様から、
「あそこ良い仕事するけど、見積り高いから、もうちょっと安いところ探してみようかしら」
と思われてしまうリスクですね。
ですので、高く出せそうだから高く出す、を続けていく場合は、
下記の点も抑えなければなりません。
・他の会社には出せない圧倒的な品質の成果物を作ること
・他の会社がたどり着けないほど、お客様の会社のビジネスを把握すること
・お客様の会社の方と仲良くなること

ただ、お客様が安い会社に変えたとしても、ダメな会社なら結局自分の会社に発注が戻って来ることも多いですね!

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