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話していて心地良い人の秘密が『劇団四季メソッド「美しい日本語の話し方」』でわかる。

Haruka Sato

2014/11/03(最終更新日:2014/11/03)


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話していて心地良い人の秘密が『劇団四季メソッド「美しい日本語の話し方」』でわかる。 1番目の画像
by DeaPeaJay
 間違ったことは言っていないはずなのに、なぜだか話が伝わりづらい……そんな人が、あなたの周りにもいませんか?

 その原因は、その人の話し方にあるのかもしれません。どうせ話を聞いてもらうのであれば、心地良く聞いてもらいたいもの。相手に 「もっと聞いていたい!」と思われるような話し方ができれば、ビジネスだけでなく私生活でも良い印象を持たれやすくなります。

 『劇団四季メソッド「美しい日本語の話し方」』によれば、 1日5分のトレーニングで「美しい話し方」は手に入れられるそう。今回は、「セリフが聞き取りやすい」と言われる劇団四季から、2つの「話し方」練習法を学んでいきます。

まずは母音のみに変換して発音

 著者によると、日本語の話し言葉を聞き手に確実に理解してもらい、さらに「きれいだ」と思ってもらうには 一音一音が分離していることが重要だそう。口の中だけでごにょごにょと話されると聞き取りにくいのは、音によって長さや大きさがバラバラで、さらに音同士がくっついてしまっていることに原因があるようです。

 ここで、最初に紹介するのが 母音法です。母音法とは、母音である「ア・イ・ウ・エ・オ」の発音を徹底的に正すことで、五十音全てをきれいに発音できるようにする手法です。この 発音の矯正により、音がそれぞれ分離して等間隔になるので言葉が明瞭になります。

 実践方法は、まず 話したい言葉を土台となる母音だけで発音し、それぞれを分離させる感覚を体に覚えさせ、その後に本来の言葉通りに話すだけでよいということ。例えば、「おはようございます」なら「オアオウオアイアウ」となります。劇団四季の俳優は、どんなにベテランであってもこのような練習を繰り返して、発音を良くしているそうです。

「折れ」で話をわかりやすく

 次に紹介するのは フレージング法です。話すときに気になるのは、 どこで言葉を区切ったら相手に伝わりやすいかという点ですよね。フレーズをどこで切るかということを、劇団四季では 「折れ」と言います。

 言葉の中のイメージの流れを読み込み、それが切り替わる部分で「折り」、そのフレーズをどのように表現するかを考える技術がフレージング法だということ。 話す内容のつながりを考えて論理的に区切り、相手が受け入れやすい形で伝えることを目指すこの手法は、プレゼンやスピーチの際にも役立ちそうです。



 今回は、『劇団四季メソッド「美しい日本語の話し方」』から、 すぐに実践できる「話し方」練習法を紹介しました。本書では、話すという行為を支える呼吸法についても述べられています。さらに根本的なところから話し方を見直したい方は、手に取ってみてはいかがでしょう。



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