1. 「やりがい」と「収入」どっちも欲しい。『社畜もフリーもイヤな僕たちが目指す第三の働き方』

「やりがい」と「収入」どっちも欲しい。『社畜もフリーもイヤな僕たちが目指す第三の働き方』


 不況な世の中、今の働き方で満足していますか? 会社に収入の不満は無いけれど「やりがい」が感じられず、いつまで仕事を続けられるのかも想像できないような状況。かといって、思い切って起業したりフリーランスになる勇気もない。不安定な時代だからこそ、そういった悩みは尽きないですよね。

 「収入」か「やりがい」、「会社」か「起業・独立」と分けて考えるのではなく、それらを組み合わせた新しい働き方が登場しました。それが、「モジュール型ワーキング」というもの。今回ご紹介する『 社畜もフリーもイヤな僕たちが目指す第三の働き方』では、「モジュール型ワーキング」のメリットや実現する方法など紹介されているので、詳しく見ていきましょう。

本のハイライト

・働く内容と収入をいくつかの「モジュール(働き口)」に分けて、そのモジュールの組み合わせで、満足のいく職業人生を組み上げていく「モジュール型ワーキング」を提案したい。この働き方では「自分という会社を経営する」という感覚が重要になる。

・モジュール型ワーキングは、専門性追求拡張タイプ、本業キープ拡散タイプ、憧れ中心下支えタイプ、テーマ中心雑食タイプの4タイプに分類でき、タイプごとに実現に向けての戦略がある。

・モジュール型ワーキングでは、収入の確保、やりがい、働き心地という3つの視点から、職業人生をトータルで考えることが大切だ。

出典: 社畜もフリーもイヤな僕たちが目指す第三の働き方の書評・要約 | 佐藤 達郎

「モジュール型ワーキング」4つのタイプ

 「モジュール型ワーキング」の一番のメリットは、 1つの仕事に失敗したとき収入を失うリスクを回避できる点。そして、会社または独立・起業といった制約がないため「やりたいこと」を実現しやすく 「やりがい」を見出しやすい点です。では、著者が分類した「モジュール型ワーキング」の実践的な4タイプの例を見ていきましょう。

1. 専門性追求拡張タイプ

 自分の専門性を今以上に伸ばして、その 分野に特化した仕事をしたいという人に合っているのが専門性追求拡張タイプ。現在の仕事にしっかりと取り組み、会社を学びの場として捉える働き方です。

 何を追求したいのかを明確にした上で常に専門領域を意識して会社で学び、その分野で活躍している人と知り合うなど人脈を広げるよう行動することが重要です。

2. 本業キープ拡散タイプ

  「やりたいこと」の領域が幅広い人に合っているのが、本業キープ拡散タイプ。本業を行いつつ、趣味や興味の領域を仕事レベルまで引き上げて収入を得られるように工夫していく働き方です。

 このような働き方であれば、本業は本業と割りきることも可能であり、他領域で成果がでるようになれば本業との繋がりを作り出すなどシナジー効果も生まれます。働き方のモジュールが増えていくこともあり得るでしょう。

3. 憧れ中心下支えタイプ

 現在の仕事とは別に、 憧れの仕事がある人に合っているのが憧れ中心下支えタイプ。あくまで本業は収入源の確保という目的を持ち、休日を使って憧れの仕事に近づくための努力をする働き方です。

 「やりたいこと」があるけれど、会社を辞める勇気は無いという方にとって、「収入が無くなる」リスクを回避することが出来ることが大きなメリットです。注意点として、今の仕事が憧れの障害にならないか、実際に憧れの仕事を実現できるのかをあらかじめ調べておく必要があります。

4. テーマ中心雑食タイプ

 本業を固定せず、 様々なテーマを見つけ出し多様性のある仕事をしていきたい人に合っているのがテーマ中心雑食タイプ。自分に何が出来るのか、それを実現するにはどうしたらいいのかを明確に軸を作り、テーマに多様性を持たせる働き方です。

 テーマごとに仕事を行うので分野が横断的になりやすく、人脈は作り易いですが自分自身の柔軟さが求められます。自分と向き合いつつ、常に新しいチャレンジをし続けましょう。

働き心地を重視して働く

 「やりがい」も「収入」も確保する欲張りな働き方「モジュール型ワーキング」。どちらか1つだけを目的にしてしまうと、一方に負担がかかりやすくなります。そのため、 包括的な意識を持って「やりがい」を得ながらも「収入」を確保できる働き方を探す必要があるでしょう。

 そして、著者は 働き心地が重要になると述べています。働き心地に直結するのが人間関係。 モジュール(働き口)が増えることで人間関係の孤立化を招く恐れがあります。1つの仕事に対する所属意識が仕事によって偏ってしまい、結果として孤立してしまうというものです。解決策として、メインで所属する場所を仕事以外(家族や地域など)に持つということを著者は述べています。



 現状の働き方に不安を持っている人にとって「 モジュール型ワーキング」という提案は、会社を辞めてまで起業・独立をするよりも現実的なものだと思います。働き口を複数持ち、組み合わせて仕事をするというスタイルは今後の主流になるかもしれませんね。


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