1. アインシュタインも任天堂もそうでした。『ひらめきはカオスから生まれる』

アインシュタインも任天堂もそうでした。『ひらめきはカオスから生まれる』

出典:picjumbo.com

 なかなかいいアイデアが思い浮かばない…そんなとき、あなたはどのように対処していますか? 
 
 気分転換に一旦休憩する、軽い運動をするなど、色々と試してみても、なかなか自分がクリエイティブになれる環境を見つけ出すのは難しいですよね。 『ひらめきはカオスから生まれる』によれば、思わず避けたくなるような 無秩序状態こそがアイデアの源泉となっているようです。これは、任天堂の宮本茂氏や、アインシュタインにも共通しているとのこと。

 今回は、アイデアを生み出すのに有効な混沌状態である「カオス」とは何なのか、その要素と実践の仕方を学んでいきます。

アイデアを創造するのはカオス

 「カオス」という言葉には予測不能性、不確実性のイメージが伴われるため、どうしても 「ネガティブな結果をもたらすもの」という印象を持ってしまいがちです。

 しかし、 そこには創造性や革新性が眠っています。それらをうまく引き出し、 「穏やかなカオス」を導入するためには、カオスの3つの要素について理解しておくことが必要だそう。ここで、その要素を確認していきましょう。

カオスの三要素

 カオスには、 余白・異分子・計画されたセレンディピティという3つの要素があります。

カオスはまず「余白」をつくり出す。そして、それが「異分子」の入り込む余地となる。そこから、思いもよらぬ結果が生まれる。私はそんな不思議な現象を「計画されたセレンディピティ」と呼んでいる。

出典: オリ・ブラフマン、ジューダ・ポラック(2014)『ひらめきはカオスから生まれる』

余白

 組織は秩序がなければ成り立ちません。しかし、あまりにも秩序を優先させてしまうと、柔軟な思考や時代に合わせた革新の妨げとなる場合もあります。 職務以外のことを考える、脳の「余白」を作ることが、創造性に富んだ発想につながるそう。  
 

異分子

  枠にはまりきらない「異分子」的な存在は、組織を運営する上で扱いが難しく、できれば輪に収まってほしいと思いがち。しかし、あえて業務に無縁だと思われるような人を取り込むことが、その人自身だけでなく周りの環境の変化にもつながり、 組織全体の利益を生み出すひとつの契機となるそう。

計画されたセレンディピティ

 セレンディピティとは、思わぬものを偶然に発見する能力のことです。これは、 人が練り上げた「計画」と、全く制御できない「偶然」の中間にあたるものとなります。 「余白」と「異分子」を揃えることが、セレンディピティを計画的に作り出す条件となりそうです。 
 

話し合いで使えるカオスの作り方

 最後に、 ミーティングでアイデアを出すとき に有効な方法を紹介します。

同じように、こんなテクニックも試してほしい。話し合いをはじめる前に、その日のテーマについて、全員に一分間ほど黙って考えてもらうのである。そうすることで、思いがけないアイディアが出てくる。

出典: オリ・ブラフマン、ジューダ・ポラック(2014)『ひらめきはカオスから生まれる』
 このように、すぐに答えを出させようと急ぐのではなく、 あえて時間を少し与えることで、社員それぞれが考えを整理することができるようです。誰もが活発に意見を言うのが良いミーティングであると思われがちですが、このようにすることでむしろ質の高い意見が自然と出てきます。



 今回は、『ひらめきはカオスから生まれる』より、効率よくアイデアを出す秘訣を紹介しました。企業の躍進には斬新なアイデアが欠かせない今日。みなさんも積極的にカオスを作り出し、うまく操ることで、創造性の豊かな環境を整えてみてはいかがでしょう。


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