1. 『東大名物教授がゼミで教えている人生で大切なこと』周りに流されない生き方とは

『東大名物教授がゼミで教えている人生で大切なこと』周りに流されない生き方とは

by Vincepal

 当たり前のように仕事をし、休日も当たり前のように過ごす。公私共に予定が充実している人でも、ふと我に返った時「この先の人生どうしたらいいのだろう?」と考えることがあるかと思います。そんな時、ぼんやり考えていても結論はでませんよね。

 今の仕事を続けても不満はないけれど、この先どうなるかわからないといった不安。そして、新しいことを始めたいけど踏み出せないという状況なら、今回ご紹介する『 東大名物教授がゼミで教えている人生で大切なこと』を用いて、改めて「この先の人生」について考えてみませんか?

不確実な人生だからこそ、戦略的に

 「人生」についてどんなに考えても、その通りに進むわけではないのは誰でも経験から知っていますよね。だからといって、何も考えずにいると周りに流されやすい人になってしまいます。

 そのため、人生について計画を立てるように考えるのではなく、不確定な将来に備えて戦略を立てるように考えるようにするべきと著者は述べています。計画にとらわれてしまうと、どんなに意識をしていても「この先の人生」より「目先の利益」に流されてしまうのが人間の弱い部分なのだそうです。

 「目先の利益」に流されないために、まず自分の弱点を探し出し「この先本当にやりたいのはなにか?」というように戦略的に考えていきましょう。そして、「この先」の目標を明確にするためには、自分の中に持った基本原則を崩さないことが重要なのだそうです。特に、周囲に流されやすい人にとって、この基本原則を意識しておくことで流されない人間になれるのです。

自己を成長させ、考えを深めるための3つの方法

 著者にとって人生をより良い物にするために重要な事というのは、「読む」「書く」「話す」ということなのだそうです。社会人にとって常識ともいえる技術ですが、ひと工夫することで大きな変化を生みだします。

新しい知識を吸収するために「読む

 著者によると、読む本のジャンルによって 速読と熟読を使い分けるのが良いそうです。速読をすることで、効率的な読書ができるので読書を習慣化できることにメリットがあります。

 それだけでなく、速読をすることで集中力も養えるのだそうです。そして、熟読は自分の専門分野の書籍であったり、教養としての古典を読むときに用います。繰り返し熟読をすることで、難しい表現や専門用語を理解しながら吸収できるようになるでしょう。

思考を整理するために「書く

 外部から得た知識をそのままにして置くと記憶に定着しづらくなるため、特に印象に残っている部分や重要な部分を選んでそこを基準にメモしていきます。

 コツとして、得た物をそのままメモするのではなく、 自分の言葉に置き換えてメモをすると良いそうです。自分の言葉にすることで思考の整理が出来ます。そして、自分用のメモに留めず人目に触れるような状況を自ら作り出すことで、その緊張感から質の高いアウトプットができるそうです。これは、ブログなどを用いて誰でも簡単に行えますね。

意見を交わし考えを深めるために「話す」

 「話す」と言っても、先でまとめたメモをそのまま相手に伝えるのではなく、相手に合わせた言い方で伝えるようにすることです。他人に話す事は、書いたメモを人に見せる緊張感とはまた別の緊張感があり、ふとした瞬間に新しい表現を思いついたりする事もあるそうです。そして、一方的に話すだけでなく、 意見の異なる人との議論が重要。これは、知識を深めるだけでなく自分が持っていない視点を相手から受け取ることができるからです。

 物事の本質を知るためには、一方的に知識を取り入れて最後にアウトプットするだけでなく、誰かと意見を交えるまでの過程が重要です。

日々新しい物に触れるようにする

 上記で紹介した考えを深める方法を用いて、 毎日1つでも新しい物に触れるようにするといいそうです。例えば、仕事において「自分だったら普段触れないだろう」といった事にあえて触れてみることです。

差別化の一つの重要な特徴は、異質なものを組み合わせるということにある。経済学や経営学でシナジーと呼ばれる現象だ。

出典: 伊藤元重(2014)『東大名物教授がゼミで教えている人生で大切なこと』

 著者によると、普段目を通すニュースや新聞など周りと同じような情報ばかりに触れるのではなく海外のニュースに触れるようにすると周りが持っていない情報を基に新しい切り口で物事を考えられるようになるそうです。
 
 知識の差別化だけでなく、仕事では現場の意見を聞くことも重要です。普段仕事をしている部署と異なる部署であるため、仕事に対しての考え方も違います。そこで、互いの意見を交えて議論をすることで意見の擦り合わせや、新しい見解を得ることができるでしょう。


 人生というのは不確実なもので、いつ、どのように、移り変わっていくかはわかりません。しかし、自分のなかに土台となる基本を持つことで他人に左右されなくなるので悪い方向に人生が向くこともなくなるでしょう。本書は「よりよい人生とは何か?」と考えるきっかけを与えてくれます。気になった方はぜひ本書を手にとってみてください。


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