1. 知らず知らずのうちに買わされていませんか? 『9割の人間は行動経済学のカモである』

知らず知らずのうちに買わされていませんか? 『9割の人間は行動経済学のカモである』

by Sébastien Latour

 あなたはお金を使うとき、自分自身の判断で使っていますか? 直感でお得と感じたり、魅力的な(ように見える)広告に影響を受けて買っているならば、もしかすると「売る側からカモられて」いるのかもしれません。 
 
 今回ご紹介する『9割の人間は行動経済学のカモである』は、行動経済学を利用して「人をカモる」方法を具体例と共に紹介している本ですが、消費者として社会に「カモられない」為の護身術としても活用できます。では、具体的にどのような状況で行動経済学が利用されているのか見ていきましょう。

やめられないソーシャルゲーム

 簡単な暇つぶしに利用している人が多いソーシャルゲーム。始めるときは完全無料でも、熱中してキャラクターやアイテムを完全に集めようと思うと課金が必要になる仕組みのものが多いです。実は、そこに罠がありました。

アイテムを途中まで集めたならば、完全に集めなければ、その時点まで有料で購入したアイテムが無駄になってしまうのだ。途中で諦めるという決断をするのは、非常に難しい。

出典:橋本之克(2014)『9割の人間は行動経済学のカモである』


 既に払ってしまって取り戻せない費用のことを「サンクコスト」と呼びます。著者によると、一度課金をしてしまうと途中でやめるのがもったいないと感じるため、結局課金を続けてしまうそうです。

現代だからヒットした付録付きの雑誌

 書店やコンビニの雑誌コーナーで見かけることの多い、付録付き雑誌。有名ブランドのロゴが付いた商品が付録として手に入るため人気が出たそうです。

他では手に入れられないブランド限定品であるから、単に安いから買ったということで、恥ずかしさを感じる必要もない。

出典:橋本之克(2014)『9割の人間は行動経済学のカモである』


 御世辞にも質が良いとは言えない付録でも売れてしまうのは「安さ」がポイントのようです。ブランドのロゴが付き、それが低価格で手に入るというのは、現代の経済状況に由来した購買心理なのかもしれませんね。

有名人が所有している=「良い物」?

 買い物をする時、あなた自身の考えで「良い物」と判断して買っていますか? もしかすると、無意識の内に誰かから影響を受けて判断しているかもしれません。

「ハリウッドスターが乗る車、プリウス」という認識が、人々の頭の中に刷り込まれたとき、プリウスは、ハリウッドスターが選ぶほどにカッコ良く、ステイタスがあり、優れた車であるという印象を、多くの人に与えたのだ。

出典:橋本之克(2014)『9割の人間は行動経済学のカモである』


 何か一つ秀でた才能を持っている人に対し、「他の面も優れているに違いない」と思い込んでしまう事を「ハロー効果」と呼びます。ハリウッドスターのような世界的に有名な人が所有している物といった認識を持つだけで、持っている物まで「良い」と判断してしまうそうです。


 今回ご紹介したのは本書の中の一部にしか過ぎませんが、「もしかしたらカモられていたかも!?」と感じた人も多いと思います。販売する側の思うつぼにならないために、正しい判断ができるようになりたいですね。気になった方はぜひ手にとってみては?


U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう
この記事を報告する