1. 『「バカな」と「なるほど」』成功には非常識さと合理性の両立が欠かせない

『「バカな」と「なるほど」』成功には非常識さと合理性の両立が欠かせない

出典:picjumbo.com
 世界の成功している企業の中には、「どうしてこんな経営の仕方でうまくいっているんだ?」と疑問に思う手法を取り入れている会社もありますよね。その一見非常識に思われるポイントこそが、成功する戦略に欠かせない条件かもしれません。今回は、『「バカな」と「なるほど」』という本から、成功する企業戦略の条件を見ていきましょう。

なぜ、「バカな」と思わせる必要があるのか

 企業が成功する理由、それは、他社にはないその企業の特徴にあると良く言われます。しかしその特徴も、情報化社会においてはあっという間に競合企業に模倣されてしまいます。ここで必要になるのが、差別性と合理性、つまり「バカな」と「なるほど」であるそう。

 戦略の差別性には、「たいしたものだ」と言われるようなものと、バカにされるようなものがあります。この二つのうち、推奨するのは後者、「バカな」と言われる差別性です。誰もが納得するような戦略は、他社に模倣されやすく、結果的に戦略として良いものではなくなってしまいます。

 戦略も、差別化が持続しなければ意味がありません。長期間差をつけ続けるためには、模倣する気を起こさせないような非常識さがポイントとなってくるようです。

もちろん合理性も大切です

 では、どこで「なるほど」が必要になってくるのか。著者は、実際に経営者や実務の担当者に説明をさせたときに、理屈が通っていることが欠かせないと言っています。本書では、こんな例が挙げられています。

ワイン業界から非難され、軽蔑されたイエロー・テイルは、なぜ成功したか。多くのアメリカ人がワインを敬遠していたのは、味わいが複雑すぎて堪能できなかったこと、それに、種類の多さ、ラベルの専門用語が理解できないなどのためだとわかったので、イエロー・テイルはワインとしてではなく、ビール、カクテルなど、友人たちと気軽に楽しめる飲み物として売り出された

出典:吉原英樹『「バカな」と「なるほど」』(2014)

 イエロー・テイルの場合は、既存のワイン業界からは軽蔑されるような売り出し方の戦略が成功につながりました。これは、ワインの概念を覆すという非常識さを持つと同時に、とても合理的な考えのもとで行われています。このように、合理性がユニークでイノベーティブな経営戦略を実現可能にし、成功へ導くということです。



 非常識さと合理性、この両方があってこそ、企業の強みとなるような経営戦略は成り立つようですね。外部にはとんでもないと思わせておいて、その裏には論理的な考えがしっかり隠されている。本のタイトル通りの、勝ち残る戦略の条件「バカな」「なるほど」を、あなたも活用してみては?



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