1. 起業家が知っておくべき『イノベーションの最終解』とは? 既存ビジネスと勝負する考え方

起業家が知っておくべき『イノベーションの最終解』とは? 既存ビジネスと勝負する考え方

出典:picjumbo.com
 中小・ベンチャー企業の乱立が進む現代社会。企業の数が急速に増加している一方で、競争に敗れ潰れていく企業が多いこともまた事実です。ベンチャー企業が企業間の競争で生き残るためには、今までにない新たな価値の創出、つまりイノベーションが求められます。

 企業がイノベーションを成功させるには、どの市場で勝負するのか、どのタイミングで勝負を仕掛けるのかなど、様々な戦略が欠かせません。今回は『イノベーションの最終解』という本から、起業家が知っておくべき既存ビジネスと勝負する際の考え方について学んでみましょう。

業界の変化に敏感であれ

 企業が自社の将来を見通すためには、業界の動向を把握しておくことが大切。しかし過去のデータだけを眺めていても、今後の動きを予想することは難しいでしょう。絶えず動く市場の中から、変化の兆しとなるものを見極めなければなりません。これに関して著者は、「変化のシグナル」を探せ、と言っています。

 変化のシグナルとは、変化が起こりそうな状況や、過去とはかけ離れた将来が出現しそうな状況を指し示す合図のこと。こうした状況では、過去に例のない新しい製品・サービス、ビジネスモデルをもった企業が現れると予想されます。どこで何を探すかがわかっていれば、業界を変え得る企業が頭角を現す前に発見できますよね。

 この変化のシグナルを見つけるために注目すべきは、顧客の動き。著者が言うには、次の3つの顧客集団の購買行動が、業界の流れを変えるヒントとなるそう。顧客の動きから市場の変化を敏感に感じ取ることが、ビジネスチャンスを逃さない秘訣です。

1.製品を消費していない顧客や、製品を不便な環境で消費している顧客(無消費者)
2.製品を消費しているが、ニーズが満たされていない顧客(満たされない顧客)
3.製品を消費しているが、ニーズが必要以上に満たされている顧客(過剰満足の顧客)

出典:クレイトン・M・クリステンセン/スコット・D・アンソニー/エリック・A・ロス (2014) 『イノベーションの最終解』

”非対称性”を見つけることが、生き残るカギ

 企業間の競争なくして、企業が生き残ることはできません。しかし、資金も規模も大企業には遠く及ばない新規企業にとって、同じ土俵で戦うことは死を意味します。では、新規企業が優位に立てる市場とは、どのようなものなのでしょう? 著者は次のように言っています。

非対称性の剣と盾をもった企業を探し出す

出典:クレイトン・M・クリステンセン/スコット・D・アンソニー/エリック・A・ロス (2014) 『イノベーションの最終解』

 著者は、新規企業が既存企業に対する攻撃力を持つ一方で、既存企業が戦おうと思わない市場規模、ターゲット顧客、ビジネスモデルであることが重要だとしています。この非対称性が、ビジネスで生き残るためのポイント。大企業が注目しないような市場や顧客、ビジネスモデルにこそ、新たなイノベーションを成功させるチャンスが眠っているようです。



 この本ではイノベーション理論をもとに、新たな価値を創出する「イノベーション企業」がビジネスで生き残るための考え方を学ぶことができます。起業を志す人が増えている中で、ビジネスとして成功を収めるためには業界の動向にも気を配る必要がありますね。チャンスを逃さないための戦略構築が、イノベーションを成功させる秘訣です!

U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう
この記事を報告する