1. ニュースリリース、テンプレ化してませんか? 元ぐるなび広報が伝授する『新しい広報の教科書』

ニュースリリース、テンプレ化してませんか? 元ぐるなび広報が伝授する『新しい広報の教科書』

出典:picjumbo.com
 企業の広報担当が行う仕事のメインは、マスコミに自社のことを取り上げてもらうためのニュースリリース。会社の知名度アップにつながるわけですから、担当の方は細心の注意を払ってリリースを作成されていることでしょう。しかし、丹精込めて作られたそのリリースのほとんどが、報道関係者にはきちんと読まれていないことをご存知でしたか?

 多い時は1日に100本以上ものリリースが報道関係者のもとに届くそうです。その中で自社を取り上げてもらうためには、リリースを読んでもらえるような工夫をする必要がありますね。今回は元「ぐるなび」広報の著書『新しい広報の教科書』をもとに、マスコミが自社を取り上げたくなるようなニュースリリースの作り方について、考えてみましょう!

”未完成”のリリースが、最も魅力的!?

マスコミの人脈でリリースを読んでもらう方法のほかに、もう一つ、とっておきの魔法のような方法があります。私はその方法で、今まで何度もマスコミに自社のサービスを紹介してもらいました。が、これはまだまだ完成された必勝法ではないと思っているので、今まで一度も人前で話したことはないのです。
それを本書では、みなさんだけに特別にお教えします。


ここまで読まれて、どう感じましたか?その方法を知りたいと思ったのではないでしょうか。
実は、これがその方法なのです。

出典:栗田 朋一 (2014) 『新しい広報の教科書』

 この著者オススメのテクニック、ポイントは「まだ完成されていない」という点と、「まだ誰にも話したことがない」という2点です。著者が言うには、マスコミが最も魅力に感じるのは”未完成のリリース”。最近、TVのバラエティ番組ではよく「続きはCMの後で」という、いわゆる”CMまたぎ”をしていますよね。これはすぐに結末を言わないことで、視聴者がチャンネルを変えるのを防ぐ効果があると言われています。ニュースリリースにおいても同様に、不完全なものを渡すことで「続きはどうなるの!?」と相手に強烈なインパクトを残すことができるのです。

 あえてリリースを虫食い状態にしておいて、「これはまだどこにも話していないし、まだ未完成なのだけれど、特別に〇〇さんだけにはお見せしますね」などと伝え、マスコミの心を刺激することができれば、相手はその情報に飛びつくはず。ただし、毎回この手法でリリースを送っては、マスコミの信頼を失いかねませんので、使いどころを見極める必要がありますね。

”熱”を伝えなければ、読まれない!

 よく広報のハウツー本や広報関係者向けセミナーでは、「リリース内に開発現場の担当者の想いを書いてはいけない」と教えているケースが多々あります。相手に”押し売り感”を与えてはならないと、宣伝色を弱めるために商品の機能や効果などを淡々と語っているものがほとんどですが、著者はこれでは”取扱説明書”と同じだとしています。

 リリースの本来の目的は、マスコミに興味を持ってもらうこと。淡々とした説明文では、相手の心を響かせることはできません。「この商品やサービスにはこのような社会的意義があります!」「今、世の中でこんなことに困っている人達がいて、その人達のためにこんな商品・サービスを考えました!」という”熱量”が、マスコミを振り向かせるのだそう。宣伝色が強くなろうと気にする必要はありません。1枚のニュースリリースで、どこまで相手を引き込ませることができるかが、重要なポイントです!



 自社を知ってもらうためのニュースリリースですが、マスコミに取り上げてもらう工夫をしなければ、いつまで経っても見向いてはくれないようです。自社とマスコミをつなぐ唯一の存在が広報担当者。社員の努力の結晶である商品やサービスの魅力を伝え、「取材したい!」と相手に思わせられるようなリリースを心がけたいものですね。

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