1. 麻生財務相:「デフレ脱却進行」 折り合わない政府の見解と企業の実感の相違はなぜ生まれるのか

麻生財務相:「デフレ脱却進行」 折り合わない政府の見解と企業の実感の相違はなぜ生まれるのか

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 安倍首相は、アベノミクスの3本の矢政策のうちの1つに、「デフレ脱却」を掲げています。政府はデフレ脱却に前向きなコメントをしていますが、企業や国民が感じている実態に齟齬が生じているようです。

政府と企業では見解が異なる

麻生太郎財務相は3日の閣議後記者会見で、日銀の企業短期経済観測調査に関連し、1年後の消費者物価見通しが全規模全産業で前年比1.5%上昇となったことについて、「着実にデフレ脱却に向けて進んでいる」との認識を示した。

出典:時事ドットコム:デフレ脱却進んでいる=麻生財務相 - 時事通信社

 前年と比較して、消費者物価見通しが1.5%上昇しました。それを受けて政府は「着実にデフレ脱却に向けて進んでいる」とコメント。しかし、企業は政府の認識に対し疑問を投げかけています。

政府は「デフレ脱却しつつある」と発表

 物価が継続的に低下すると企業は、従業員を今まで通り雇うことが困難になります。そして、リストラや賃下げを行い、結果消費が低下することに。そのデフレスパイラルを断ち切るために政府は、量的質的金融緩和を行い、世に出回るお金の量を増やしました。

 物価が上昇し、賃上げ率は過去15年間で最高の数値を記録。それを受けて政府は、「デフレ脱却をしつつある」という認識を示しています。

「デフレ脱却…?」と疑問を提示する企業

 政府の発表に対し、「デフレ脱却に兆しが見えない」と主張する企業も。現在の日本経済は円安です。円安になると、輸入品が多い日本では物価が上昇する傾向があります。

 結果、消費者が物価上昇を避けて買い控えが起こり、デフレが拡大してしまうことに。消費税増税を控えた今、企業は厳しい局面に立たされていると言うことが出来ます。

今後の行方は?

 政府は、「賃上げに成功した」ことから「デフレ脱却しつつある」と発言しています。一方で、企業は「賃上げに勝る物価上昇率」によって「さらにデフレが拡大する」と発言。そこに両者の相違が生じていることが分かります。

 数値目標においてデフレ脱却に向かっている部分もあるのでしょうが、企業が実感するには至っていません。更なる増税を控える今、景気動向の見通しは楽観できるものではなさそうです。

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