1. 正しいリーダーシップを発揮するための「権力学」を学べ!多くの日本企業に欠落している『独裁力』とは

正しいリーダーシップを発揮するための「権力学」を学べ!多くの日本企業に欠落している『独裁力』とは

出典:picjumbo.com
 企業のグローバル化が進み、昨今では日本企業も続々と海外に進出し始めています。しかし多くの日本企業に見られる不安要素の1つ、それは強いリーダーシップを発揮できる人物に欠けていること

 組織をまとめ上げ、意思決定、実行の統一ができなければ、よりスピードが求められるグローバルビジネスについていくことができません。世界と渡り合える企業となるために、組織を動かす「権力学」を学びましょう!今回は『独裁力』という本と一緒に、会社のトップが強いリーダーシップを発揮していくための仕組み作りについて考えてみることとします。

本のハイライト

・リーダーが自分の理念を貫こうとする場合には、様々な反独裁、反権力イデオロギーを破ることが求められる。

・従業員のレベルは高いにも関わらず、受験エリートである意思決定者の独裁力は高くない、というのが日本の平均的組織の現状である。

・生き残りのために組織を変革できるかどうかは、個人にかかっている。

出典:独裁力 の書評・要約 | 木谷 哲夫 - flier(フライヤー)

日本企業に蔓延る、間違った企業体制

 日本企業には、トップが強いリーダーシップを持つことを妨げる様々な障害が存在する、と著者は語っています。その1つが、「すりあわせ至上主義」というもの。企業はどんなアクションを行うにしても、中間管理職を中心とした意思決定前の”すりあわせ”に、必要以上の時間をとられています。

 「強みを活かす」ことに縛られがち、というのもリーダーシップを妨げる要因の1つ。会社全体が「強みを活かす」という意識を強く持ってしまうと、結果現状維持のままでも正当化されてしまう、という事態に陥る可能性が。競合に勝つことが目的のはずで、強みを活かすのはそのための手段に過ぎません。トップが社内の”強み重視”な考えに屈し、自己保全に走ってはならないのです。

組織の権力構造を学ぼう

 リーダーが正しくリーダーシップを発揮するために、まずは組織における権力構造を理解しましょう。組織の権力構造は、「コア支持層」「コア予備軍」「一般メンバー」の3つのタイプの支持者数によって決まります。

 取締役会や幹部社員などに代表されるコア支持層に対しては、自分を支持してもらう対価として何を与えるのか、が支持の強さや持続性を図るためのポイント。そのためトップは、どのような報酬を与えるかを設計する必要があります。すなわちコア支持層は、権力者がインセンティブも含めてコントロールすることが可能である一方で、自分達への報酬と、権力者への忠誠を秤にかけていることを認識しましょう。

 また、コア支持層の予備軍は影響力を持つものの、コア支持層のように権力者を解任できるような権力までは持ち合わせていません。一般メンバーはその他の関係者になります。

権力を正しく使う法則

 では、具体的にどう権力を働かせればいいのでしょう?著者は組織における権力の法則について、4つ挙げています。その1つが、コア支持層の数をできるだけ小さくする、という法則。権力者にとって重要なのは、自分のサポーターであるコア支持層を常にコントロールすること。コア支持層の数は少なければ少ないほど、それぞれの実力や行動の把握がスムーズに。そのため仕事がやりやすくなり、下克上も押さえ込む、という効果も生まれます。

 2つ目は、第一層を常に不安定な状況に置くことです。コア支持層を入れ替え可能な不安定な状態に置くことで、自分に対抗する反対勢力が生まれる余地を作らない、という効果があります。強い影響力を持っているコア支持層は常にけん制しておくことがポイントだと言えそうですね。

 第二層の予備軍を増やすことも、効果的な法則の1つ。常に「代わりはいくらでもいる」という状況をつくり出すのです。第二層の厚みを増すことで、コア支持層を自分の好みどおりに構築することができます。

 最後は、自分のコア支持層にはきちんと報いる、という法則です。上記で、コア支持層は与える報酬がコントロールのカギとなる、というお話をしました。この報酬についてですが、満足感はあるものの、多すぎない報酬という設計が望ましいそうです。長続きする中小企業は、番頭に裁量を持たせず、社長ががっちり財布を握っているもの。報酬の按配を見極めることが、組織のコントロールには必要なのです。



 タイトルにある「独裁力」、聞くとあまり良いイメージを持つ人はいないかもしれません。しかし、権力をトップに集中させることを恐れた結果が、組織が1つにまとまらない、という事態を招いてしまったのではないでしょうか?組織内に存在する「権力」を上手にコントロールすることが、強いリーダーシップを発揮することに繋がりそうですね。そのための権力の仕組みを、まずは学んでみましょう!

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