1. 物価が安いと景気が良くなる?インドネシアが物価抑制で好景気へ

物価が安いと景気が良くなる?インドネシアが物価抑制で好景気へ

  • 4159views
  • 0fav


 バリ島など観光地として人気のインドネシア。日本に比べて物価が安い国としても知られていますよね。
 
 そのインドネシアの物価が今、さらに低くなっています。

インドネシアの消費者心理が上向いている。インドネシア中央銀行によると、7月の消費者信頼感指数は前月比3.5ポイント上昇の119.8となり、2012年10月(119.2)以来の高水準となった。(中略)専門家は、政府がラマダン(断食月)に向けて物価抑制策を講じた結果、インフレ率が6月の6.7%から7月は4.5%に低減し、安心感から消費者心理が上向いたと分析した。

出典: インドネシア、物価抑制策で消費促進 (1/2ページ) - SankeiBizサンケイ ...
 インドネシア政府が物価抑制策を施したことにより、物価が下がりました。この施策が、インドネシア経済に潤いをもたらしたとされています。

 では、日本もインドネシアのように景気回復のために物価を抑制すれば良いのか、というとそうもいきません。

商品の値段を下げます。そうすると、商品が売れても利益は減りますよね。利益が減れば、企業は社員の給料を減らします。 企業の社員も消費者ですから、給料が減る、ボーナスが出ないとなると買い物をしなくなります。

出典: 第8回 インフレ・デフレは、どのようにして起こるのか? (1/3ページ) - 池上 ...
 むしろ価格の低下がしばらく続くことは景気に良くないと考えられているのが一般です。

 物価が低くなるということは企業の利益も減り、それが給料も減ることに繋がるからです。

 さらに、給料が低くなった人々は物を買わなくなり需要が減って、さらに物価は安くなり…と負の循環が生まれてしまいます。実際、今の日本はデフレ状態で物価が低いのにも関わらず、消費が促進されていません。

 他方で、インドネシアは、物価抑制策により商品の値段が安くなったことによって人々がたくさん物を買うようになり、消費者信頼感数を調査したところ高水準を記録しました。

 今回のインドネシア政府の物価抑制策への評価は高いわけなのですが、具体的にはどのような結果をもたらしたのでしょうか。

インドネシア中央統計局は5日、1~3月の実質国内総生産(GDP)成長率が前年同期比で5.21%だったと発表した。同国政府が1月に発効させた未製錬鉱石の輸出規制を受け鉱業や輸出が低迷。前四半期の5.78%から鈍化し、5.6%だった2009年10~12月以来の低水準となった。
部門別では1~3月の鉱業が前年同期比で0.38%のマイナス成長。一部鉱石の禁輸により、支出別でも輸出が0.78%のマイナスに転落した。GDPの56%を占める家計消費は5.61%のプラス成長で、前四半期の5.25%から回復した。

出典: インドネシア成長率、5.21%に鈍化 1~3月GDP :日本経済新聞
 物価抑制による消費促進は、家計消費を伸ばし、インドネシアのGDP(国内総生産)に良い形で影響しました。鉱業や輸出が低迷である一方、インドネシアのGDPの56%を占める家計消費は、物価抑制によって前年よりも5.6%伸びています。


 インドネシア中央銀行は、今後も物価は低いままインフレが低水準を維持するであろうという予測をたてているようです。このまま消費がさらに促進されてGDP上伸へと繋がることが期待されています。

U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう
この記事を報告する