1. 「コミットメント」の意味とは? 意外と知らない「コミットメント」の正しい使い方

「コミットメント」の意味とは? 意外と知らない「コミットメント」の正しい使い方

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 数あるビジネス用語の中でも耳にする機会が多い「コミットメント」。

 今回はビジネスパーソンとして正しく理解しておきたい「コミットメント」の言葉の意味と使い方などを解説したい。

「コミットメント」の意味とは?

 ビジネスシーンで使っている人も多い「コミットメント」という言葉。

 「コミットメント」という言葉の使い方について説明する前に、まずは「コミットメント」という言葉の意味について説明したい。

「コミットメント」の意味

  「コミットメント」は、「関わり合い」「委任」「言質」「(人や大義などへの)献身、深い関与」「(破れない)約束」という意味。

 これらの意味を噛み砕くと、「責任をもって関与することを明言すること」「責任を伴う約束」などと解釈できる。

 「〇〇にコミットメントする」「〇〇にコミットする」といった言い方をする場合には、「コミットメント=〜を誓う」という意味で解釈すると理解しやすいはずだ。

「コミットメント」の意味

  • コミットメント:関わり合い、委任、言質、(人や大義などへの)献身、深い関与、(破れない)約束
  • 簡潔な意味
    →責任をもって関与することを明言すること、責任を伴う約束

ビジネスシーンにおける「コミットメント」の意味

 「コミットメント」にはさまざまな意味があるが、ビジネスシーンにおいては「約束、公約」「献身、深い関与」の意味で使われることが多い

 なかでもよく使われる意味が「約束、公約」。

 CMなどでもお馴染みの「結果にコミットメントする」の言葉では、「コミットメント=約束、公約」という意味で使われている。

 次に使われる意味が「献身、深い関与」。

 「フルコミット可能です」「週3でコミットできます」などと、仕事にどれくらい関与することができるのかを示す際に使われることがある。

 また、業界によっては「コミットメントが薄い・濃い」という言葉で、取引先との関係性の強さを表すこともあるようだ。

「コミットメント」の使い方

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「コミットメント」はどんなシーンで使うべき?

 「コミットメント」は、契約時や交渉時、声明の発表、公約の際に用いる

 政治や法律、金融の分野に限らず、さまざまな分野の契約、交渉時に使える言葉だ。

「コミットメント」を使う際の注意点

 コミットメントの意味に共通しているのは「責任」が関係しているということ。

 「責任」だと重い印象を受けてしまうこともあるため、結果として、「コミットメント」という言葉が多用されているともいえるのだ。

 とはいえ、「コミットメント」という言葉の裏に強い意味合いが含蓄されているのは確かだ。ここぞという場面で使ってほしい。

「コミットメント」の類義語

 では、「コミットメント」に似たような意味の言葉にはどんなものがあるのだろうか?

 「コミットメント」を他の言葉に言い換えると、「関与」「委託」「確約」「義務」「責任」といったものが当てはまる。

 「コミットメント」の強い意味合いが不適切なシーンでは、コミットメントの類義語を使ってみよう。

「コミットメント」はいつから日本で使われ始めた?

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 日本において「コミットメント」が使われ始めた時期について、明確にはわからないというのが結論だ。

 では「コミットメント」という言葉が、広く、一般的に使われるようになったのはいつからなのだろう?

 「コミットメント」が日本に浸透したきっかけについて考察してみよう。

何故「コミットメント」は日本で浸透した?

 「コミットメント」という言葉が日本に浸透したのは、プライベートジム「ライザップ」のテレビCMで使われたキャッチコピー“結果にコミットする”の影響が強いと考えられる。

 2003年、国立国語研究所「『外来語』言い換え提案」に掲載れた情報によると、「コミットメント」という言葉の理解度は国民全体の25%だったとのこと。

 このことから、2003年時点では「コミットメント(コミット)」という言葉の知名度は低かったといえる。

 一つの考察だが、CMを皮切りに「コミット、コミットメントの意味」を調べる人が増加し、言葉が浸透したと考えられる。

アメリカでは政治家が「コミットメント(commitment)」を多用する

 アメリカでは、「コミットメント(commitment)」は政治家が好んで用いるそうだ。

 アメリカの政治家のスピーチや選挙に関する英字記事を読んだ人が、日本でも「コミットメント」という言葉を使っていたという説も考えられる。


「コミットメント」が含まれるビジネス用語

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 「コミットメント」という言葉は、単体で使われることも多いが、他の単語と組み合わせて用いられることも多い。 

 「コミットメント」が含まれるビジネス用語を見てみよう。

トップコミットメント

 「トップコミットメント」とは、CEOなど、企業のトップが表明する企業ビジョンや環境問題への取り組み(CSR)などを含んだ所信表明を指す言葉。

コミットメントライン

 「コミットメントライン」とは、主に金融業界で使われる言葉で「融資枠」という意味を持つ。

 「年収や勤務歴から、いくらまで融資できるか?」と、融資の上限額(コミットメントライン)を決定していく。

教育分野へのコミットメント

 「教育分野へのコミットメント」とは、アプリ制作会社がアカデミックパッケージを提供したり、教育ソフトを開発したりなど、教育分野に大きく関与していることを表す。

パブリックコミットメント(コミットメントのステートメント)

 「パブリックコミットメント(コミットメントのステートメント)」とは、何らかの公約・約束に関する声明文のこと。

【分野別】「コミットメント」の意味 

 本記事ではビジネスシーンにおける「コミットメント」の意味について解説してきたが、学問の分野でも「コミットメント」を用いることがある。

 最後に補足として、経済学における「コミットメント」の意味と心理学における「コミットメント」の意味について紹介したい。

【経済学】「コミットメント」の意味

 経済学における「コミットメント」は、「特定の行動しかとれないようにするための仕組みづくり」のこと。

 例えば、部屋探しをするためにいくつかの不動産屋を比較検討するとしよう。

 最初に入った不動産屋で見せられた物件で気に入ったものがあったとしても、他の不動産屋の物件も見た上で決めようと思っている。

 そこで不動産屋に「条件のいい物件のため、明日には買い手がついてしまうかもしれない」などと言われたらどうだろう?

 比較検討しようという意志が揺らいでしまうのではないだろうか。

 その一言がきっかけで、比較検討せずに、物件を決めてしまうこともあるかもしれない。

 不動産屋の一言は、まさに「自社の物件に入居してもらうためのクロージング」というコミットメントなのだ。

【心理学】「コミットメント」の意味

 心理学における「コミットメント」は、「決断する」「積極的に関わる」という意味

 心理学では「コミットメント」すると目標達成しやすくなるといわれていることを踏まえると、「腹をくくる」という表現も当てはまる。

 本記事では、ビジネス用語「コミットメント」の言葉の意味と使い方などを解説してきた。

 「コミットメント」の正しい意味を理解した上で、ビジネスコミュニケーションをとろう。

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