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【年末年始のビジネスマナー】取引先へ年始のご挨拶回りをするときに気をつけたい7つの基礎知識

Riko Kaneda

2021/11/05(最終更新日:2024/01/03)


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ビジネスシーンで取引先への「年末年始の挨拶回り」は、相手との良好な関係を築くだけでなく、新たなビジネスチャンスにも繋がる絶好の機会です。

本記事では、「いつまでに挨拶回りをしたりいの?」「手土産は持っていくべき?」など、年末年始の挨拶回りにおける基礎知識と、7つポイントについてご紹介します。

年始年末は忙しい時期であるからこそ、相手の迷惑とならないようマナーには気をつけたいところ。取引先といい関係を築いていきたい人はぜひ参考にしてください。

本記事の内容をざっくり説明
  • 年末年始のご挨拶回りはメールか対面どちらがおすすめ?
  • 年末年始のご挨拶回りで注意したいポイント3つ
  • 年明けのご挨拶回りで気をつけるべき7つのマナー

 

年末年始のご挨拶回りはメールか対面どちらがいいの?

年末年始のご挨拶回りをメールで行うか、対面でするか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

現在ではメールでご挨拶することが多くなってきましたが、昔は直接訪問するのが当たり前でした。そのため、取引相手が年配の方の場合は、対面でご挨拶回りをすることで好印象になることも。

しかし、現在では新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症の影響を考えて、ご挨拶回りを行わないことが多いでしょう。どうしても伺いたい場合は、相手や上司などと相談した上で、感染症対策を行ったうえで決めることをおすすめします。

関連記事:【新年の挨拶をビジネスメールで送るときの書き方】6つのマナーと社内外向けの例文を紹介
 

年末年始のご挨拶回りで注意したいポイント3つ

【年末年始のビジネスマナー】取引先への挨拶回りをするときに気をつけたいこと 2番目の画像

年末年始のご挨拶周りは、1年の感謝を伝えつつ、新たな1年も良い関係性を築いていきたいことを伝える大切な節目となります。

お世話になっている相手に、年始年末の挨拶を行わなかったり、相手の状況を無視して挨拶回りをしたりしてしまうと悪い印象になることもあるので注意が必要です。

まずは年末年始のご挨拶回りで注意しておきたい3つのポイントを紹介します。

 

年末年始のご挨拶回りで注意すべきこと1:事前に上司の確認をとる

年末年始の挨拶回りは普段の挨拶回りとは違い、上司を帯同する場合も多いでしょう。年末年始の挨拶回りを行う際には、一人で行くべきか、上司に同行してもらうべきなのか検討しましょう。迷う場合は、ご挨拶回りをするリストを作成したうえで、上司にも確認してもらうとよいでしょう。

もし上司と相手先に訪問する場合は、自分と相手先だけでなく、上司ともスケジュールをすり合わせる必要があります。年末年始はスケジュールが混み合いやすいもの。帯同してもらうべきか否かは早めに確認しておくことをおすすめします。

 

年末年始のご挨拶回りで注意すべきこと2:営業日の確認を怠らずに行う

年末年始は、なるべく早めに相手企業の営業日を確認しておく必要があります。

自分の企業の営業日と相手の企業の営業日にずれがあると、「相手は休みなのにアポイントメント依頼をしてしまった……」「相手はもう仕事納めをしていたのにメールを送ってしまった」のような失敗をしてしまうことも。

ご挨拶回りをする際のアポイントを取る際や、ご挨拶メールを送る前には必ず営業日を確認するようにしましょう。

 

年末年始のご挨拶回りで注意すべきこと3:挨拶だけで終わらない工夫を

年末年始の挨拶回りは感謝を伝えよい関係性を築くことが目的だとといえども、仕事であることには変わりません。「相手の困っていることを聞き出す」というビジネスの基本を忘れずに行うことで、新年から案件獲得に繋がるような話ができる可能性があります。

そのため、年末年始の挨拶回りでは、翌年の事業予定や今後の取引先の動向などを確認するなどの工夫をしてみましょう。

挨拶だけで終わらないようにすることで、有意義な年末年始の挨拶回りになるはずです。

ただし、ご挨拶に伺っているのにあまりにも仕事の話をするのはマナー違反です。仕事の話や提案をする場合は、次回のアポイントを取り、改めて場を設けるようにしましょう。

 

年始のご挨拶回りで気をつけるべき7つのマナーと基礎知識

【年末年始のビジネスマナー】取引先への挨拶回りをするときに気をつけたいこと 3番目の画像

年明けにする年始のご挨拶回りは「いつまでに行くべき?」「手土産はどうする?」など気になることも多いのではないでしょうか。次に、年始のご挨拶回りのときに時に意識しておきたい7つのマナー・基礎知識について紹介します。

 

年始のご挨拶回りマナー1:時期は松の内(1月7日)までに行う

年始の挨拶回りは松の内と呼ばれる1月7日までに済ませるのが理想です。

しかし、一般企業の場合は三が日(1/1〜1/3)には営業していないところがほとんどでしょう。担当者が有給を取得している場合や曜日の並びによっては、7日までに挨拶できない可能性があります。

もし7日までの挨拶が難しいときは、小正月である1月15日までには新年の挨拶回りをすませます。

また、挨拶回りではなく、通常通りに取引先やお客様とのアポイントを入れていたとしても、15日までは新年の挨拶を行うようにしましょう。

 

年始のご挨拶回りマナー2:玄関に入る前にコートなどは外しておく

ご挨拶回りもビジネスシーンのひとつ。仮に親しい取引先であっても、最低限のマナーを守って失礼のない振る舞いをしましょう。

ビジネスマナーとして、基本的にコートや手袋、マフラーなどはオフィスのエントランスに入る前に外すことは忘れないように。コートやマフラーなどの繊維がスーツについているかもしれないため、取引先のエントランスに入る前にはしっかりと払っておくことをおすすめします。

ただし、雪が降っている日など、屋外で上着を脱ぐとスーツが汚れそうな場合には、エントランスの状況を見つつ臨機応変に対応しましょう。

 

年始のご挨拶回りマナー3:昨年中の感謝と、今年以降の更なる助力のお願いを伝える

新年の挨拶は、普段以上に言葉遣いには気を遣いましょう。特に仲のいい取引相手でも親しきものにも礼儀ありです。

年明けから相手に失礼な態度をとってしまっては、今後の関係性に暗雲が立ち込める可能性もあります。下記の言葉を参考に、新年の節目は、丁寧に行うようにしてください。

【取引先向け】新年・年始の挨拶例文
  • 明けましておめでとうございます
  • 昨年中は大変お世話になりました
  • 本年もどうぞよろしくお願いいたします

 

年始のご挨拶回りマナー4:手土産は食べやすく、日持ちするものを

ご挨拶回りでは、自社のノベルティグッズや、食べ物などの手土産を持っていくのが主流です。特に、食べ物を持っていく場合は、個包装で、常温でも日持ちするものがベストです。仕事で付き合いがある人だけではなく、関連部署の人に行き渡るような個数を用意するようにしましょう。

また、会社の近所のお店で買ったと一目でわかるものは避けておきましょう。取り急ぎ用意したもの、という印象を与えかね残念な印象を与えてしまいます。

なお、最近では様々な観点から挨拶回りの手土産を受けない企業も増えてきています。自分の取引先がどのような習慣なのか、上司や先輩に聞いたり、普段から社風を把握しておいたりして、相手に気を遣わせないようにしましょう。

 

年始のご挨拶回りマナー5:手土産は上座側に置く

もしも挨拶回りで相手から手土産をもらった場合、上座側に手土産を置くようにしましょう。

上座とは基本的に入り口から遠い方向を指します。取引先の厚意を無下にしないためにも、手土産は丁寧な扱い方をしましょう。

関連記事:居酒屋の上座は?下座は?飲み会で楽しく目上の人と一緒に飲む時の「座席マナー」

 

年始のご挨拶回りマナー6:不在の時は「謹賀新年」を朱印した名刺を置いていく

年明けの忙しい時期は、アポイントを取っていても急にスケジュールが合わなくなる場合もあるかもしれません。スケジュールの変更が難しく、別の担当者の方との挨拶となったり、目的の相手の同席が叶わないこともあるでしょう。

もしも担当者が不在の場合は、「謹賀新年」を朱印した名刺を受付や代理の人に預けておくことをおすすめします。

「謹賀新年」入りの名刺の使い方については、「【新年の挨拶回り】「謹賀新年」入り名刺の使い方マナー」を参考にしてください。
 

年始のご挨拶回りマナー7:アポなしで訪問した場合は10分程度で退出する

もしも、アポイントを取らずに新年の挨拶に伺った場合は、長くても10分ほどで切り上げましょう。

先方が多忙である場合は玄関口のみでの挨拶にするなど、相手のことを気遣う必要があります。

アポイントメントをとってから訪問する場合でも、多忙な年始に相手の時間を取りすぎるのは避けるのがベター。挨拶回りに要する時間は30分までを目安にすることをおすすめします。

 

年始の挨拶回りを行わない場合は、メールで新年の挨拶をしよう

社外に向けた新年の挨拶メールを作成する女性

スケジュールの都合が合わない場合や、遠方で訪問が難しい場合など、年始の挨拶回りができない場合は、メールや年賀状で新年の挨拶をしましょう。新年の挨拶メールの書き方は、以下の記事を参考にしてください。

【例文】新年の挨拶メールの書き方・7つのマナーとは?社外・社内向けのビジネスメール解説

 

年末年始のご挨拶回りは相手の負担にならないように気をつけよう

本記事のまとめ
  • ご挨拶周りをする際は、事前に上司と相談する
  • 相手の営業日の確認を行う
  • 1月7日までに年明けのご挨拶を終わらせる

本記事では、年末年始の挨拶で気をつけたいことや、新年の挨拶回りのマナーについてご紹介しました。

年末年始の挨拶は礼儀であり、新たなビジネスチャンスのひとつでもあります。しかし、相手の状況を検討せずに行うと逆効果になってしまう可能性もあるので注意しておきましょう。

本記事を参考に、年明けの挨拶をスマートに行い、新たな一年のビジネスにつなげていきましょう。

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