1. “弱い”からこそ生まれる可能性がある。『弱いつながり』で新たな検索ワードを手に入れよう

“弱い”からこそ生まれる可能性がある。『弱いつながり』で新たな検索ワードを手に入れよう

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by Kossy@FINEDAYS
 今後のキャリアや生き方を考えていく上で、「自分らしさ」ということを念頭に置いている人は多いのではないだろうか。自分らしい仕事、自分らしい働き方……。だが、「自分らしさ」はそもそも何なのだろうか。グーグルなどの検索エンジンでその人の求めている情報の“予測変換”がされる現在、「自分らしさ」は存在するのだろうか?

 そんな疑問を解決するヒントを得たい人におすすめしたいのが、作家・思想家である東 浩紀の著書『弱いつながり』である。興味のある人は是非読んでいただきたいのだが、ここでは、その概要を少しだけご紹介したいと思う。

 『弱いつながり』とは? 

 『弱いつながり』という言葉の元となったのは、社会学者・マーク・グラノヴェッターの「ウィーク・タイ」である。 

緊密な社会的繋がり、例えば親友や核家族は力を行使するには適当だが、密なネットワークは高度に冗長な情報を持つため、探索にはほとんど無用であるとするものである。一方、弱いつながり、即ち単なる知り合い関係では情報の冗長性がはるかに低いため、探索には極めて有効である。しばしば情報は力よりも重要であるから、個人が発展していく(求職等)には弱い繋がりの方が家族や友人関係よりはるかに重要となる。

出典: マーク・グラノヴェッター - Wikipedia

“予測変換”から逸脱する方法

場所をかえる

  “予測変換”という統制から逃れたいと思っていても、ネットが人の骨の随まで染み込んでしまった現代では、それから離れるのは難しいだろう。そこから離れる方法は、「グーグルが予測できない言葉を手に入れる」こと。それを手に入れるために「場所を変えること」だと東は本著で述べている。 

検索ワードは、連想から生じてきます。脳の回路は変わりません。けれど、インプットが変われば、同じ回路でもアウトプットが変わる。連想のネットワークを広げるには、いろいろ考えるより、連想が起こる環境そのものを変えてしまうほうが早い。同じ人間でも、別の場所でグーグルに向かえば、違う言葉で検索する。

出典: Amazon.co.jp: 弱いつながり 検索ワードを探す旅: 東 浩紀: 本

弱い絆を手に入れる

 では、『弱いつながり』を手に入れるためには、どうしたらいいのだろうか?

人生の充実のためには、強い絆と弱い絆の双方は必要です。

いまのあなたを深めていくには、強い絆が必要です。
けれどもそれだけでは、あなたは環境に取り込まれてしまいます。あなたに与えられた入力を、ただ出力するだけの機械になってしまいます。それを乗り越え、あなたの人生をかけがえのないものにするためには、弱い絆が不可欠です。

世の中の多くの人はリアルの人間関係は強くて、ネットはむしろ浅く広く弱い絆を作るのに向いていると考えている。でもこれは本当は全く逆です。
ネットは強い絆をどんどん強くするメディアです。

出典: Amazon.co.jp: 弱いつながり 検索ワードを探す旅: 東 浩紀: 本

ではぼくたちはどこで弱い絆を、偶然の出会いを見つけるべきなのか。
それこそがリアルです。
身体の移動であり、旅なのです。
ネットにはノイズがない。だからリアルでノイズを入れる。弱いリアルがあって、はじめてネットの強さを活かせるのです。

出典: Amazon.co.jp: 弱いつながり 検索ワードを探す旅: 東 浩紀: 本

環境を自らの意思で変えること

 「人間は環境の産物」と東は述べている。お金がほしい人はお金を持っている人と、クリエイターになりたい人はクリエイターとつきあえば、その方法は手に入れることはできる。自らが置かれた環境を、自らの意思で壊して変えて行くことだと。

 それはビジネスでもそうだろう。もし、変わりたければ環境を変える。すると、予測しないようなキーワードが手に入るだろうし、そのキーワードで検索すれば新しい世界が見えるかもしれない。

 環境に甘んじることなく、「自らの意思で」変えられるか/変えられないか。それがあなたのキャリアを大きく左右するかもしれない。何かに迷っている人にこそ是非読んでほしい一冊だ。


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