1. 【ガザ侵攻】イスラエルが勝利宣言も、代償は…悪夢の50日まとめ

【ガザ侵攻】イスラエルが勝利宣言も、代償は…悪夢の50日まとめ

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 最近何かと耳にすることの多い「ガザ地区」の紛争に関するニュース。50日という長い日数を経て戦いは収束へと向かっているようです。

パレスチナのアッバス議長は26日夕(日本時間27日未明)、ヨルダン川西岸パレスチナ自治区のラマラで演説し「われわれは市民の必要に応えるため、あらゆる努力を尽くした」と述べ、イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区を拠点とするイスラム原理主義組織ハマスとの停戦合意を発表した。

出典: ガザ:停戦合意、パレスチナ議長発表 封鎖解除は不透明 - 毎日新聞
 8月下旬、ガザ地区で50日間続いた激しい紛争を停戦する合意が行なわれました。しかし、今回の停戦合意は、あくまでも段階的なもので完全なものとは言うことは出来ません。

 そもそも、今回の紛争はどういうものだったのでしょうか。その起源はかなり昔までさかのぼる事になります。元々パレスチナに住んでいたユダヤ人をアラブ人が追い出したことによる紛争の結果、パレスチナを追い出されたユダヤ人が、パレスチナ難民となってガザ地区にやってきました。その後も3回の紛争を経て、ユダヤ人とアラブ人は対立していきます。

今回の軍事行動に至った直接のきっかけは、6月に起きたユダヤ系イスラエル人少年3人の誘拐・殺害事件です。イスラエル政府は事件の犯人をガザ地区を支配するイスラム原理主義組織ハマス関係者と断定しており、軍事行動は少年殺害に対する報復を目的にしていました。

出典: ガザ侵攻、イスラエル・ハマス双方の事情と国民の選択(dragoner) - 個人 ...

 今回の紛争のきっかけとなったのが、ユダヤ人の少年3人がアラブ人によって殺傷されるという事件でした。その事件の犯人をアラブ人の「イスラム原理主義組織ハマス」であると断定し、ユダヤ人の国家である「イスラエル」が「ハマス」に対してその報復を下しました。それに対し、「ハマス」も報復、一触即発の状態になったのです。

 その一連の報復合戦を見ていたエジプトが仲介役となって停戦を提案するも、「ハマス」が受け入れを拒否し、「イスラエル」がガザへ侵攻することに。

イスラエルが軍事作戦を続けているパレスチナ自治区ガザで17日午後3時(日本時間同日午後9時)、人道目的で国連が仲介した5時間の停戦が終わった。終了とともに、ガザからイスラエルに向けてロケット弾が発射された。

出典: 時事ドットコム:ガザ、一時停戦が終了=直後にロケット弾 - 時事通信社
 その後何度も停戦交渉を繰り返すも、停戦をすることは出来ても戦闘がすぐに発生したり、停戦合意を締結することすらできない状況が続きました。その結果大量に死者や負傷者を発生させ、長期的な停戦合意が成された8月26日までに2000人以上の死者が発生したと言われています。

ガザは、前例のない規模で破壊された。失業率が50%に達するなど経済も破綻状態で、60億ドルと見込まれる復旧費用を自力で調達するのは困難だ。

出典: ガザ停戦合意 楽観できぬ和平実現への道 : 社説 : 読売新聞(YOMIURI ...

 さらに、相次ぐ空爆やロケット弾発射によって損失を受けた建物等の被害総額を含め、6000億円余の予算が必要であるとされています。勝利宣言を行なうも、現在のハマスにそれほどの大金を確保することは困難であり、復興は長期化するでしょう。

ただ、国内メディアでは、一連の軍事作戦で明確な成果が得られなかったとして首相を批判する論調が多く、チャンネル10テレビの世論調査では、首相の支持率が今月初めの69%から55%に急落している。

出典: ガザの停戦続く、イスラエル首相の支持率急落| Reuters

 一方のイスラエルも、今回の停戦合意により勝利を宣言しています。しかし、今回のイスラエル政府を牽引したネタニヤフ首相の支持率が急落していたり、アメリカを中心とした世界的なイスラエルに対する評価が下がっているのが実状です。イスラエル関係者の中でも、今回のガザ侵攻を始めとする一連の行動に対して批判する声が相次いでいます。

 被害者支援のみならず、両国の負うべき代償は多く残されていることは明らかです。

 現在行なわれた長期的な合意は大変脆いもので、確実なものではありません。真の停戦を目指せる体制を両国のみならず、国連を始めとした国際社会で創り上げていくことが求められています。

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