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あなたにとって一番大切なものは? キャリアの舵取りとなる自己分析「キャリア・アンカー」

Sakiko

2014/09/11(最終更新日:2014/09/11)


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by photoloni
 業務・職務内容、就労時間、給与、福利厚生、仕事のやりがい……転職などを考えている場合、いろいろな希望条件が頭の中に浮かぶだろう。「あれもこれも全部!」とよくばりになっていると、結局どれも中途半端で手に入らない可能性も。

 そんなときに役に立つのが「キャリア・アンカー」だ。就職・転職活動など人生の岐路で、あなたの指針になるかもしれない。

キャリア・アンカーとは 

「キャリア・アンカー」とは、アメリカの組織心理学者エドガー・H・シャイン博士によって提唱されたキャリア理論の概念。個人がキャリアを選択する際に、自分にとって最も大切で、これだけはどうしても犠牲にできないという価値観や欲求、動機、能力などを指します。船の“錨”(アンカー:Anchor)のように、職業人生の舵取りのよりどころとなるキャリア・アンカーは、一度形成されると変化しにくく、生涯にわたってその人の重要な意思決定に影響を与え続けるとされています。

出典: 「キャリア・アンカー」とは? - 『日本の人事部』

キャリア・アンカーの8つのカテゴリー

 キャリア・アンカーは、下記8つのカテゴリーに分類されている。あなたにとっての「ポジティブ・アンカー」(やりたいこと)と「ネガティブ・アンカー」(価値を感じないこと)を確認しよう。

管理能力

組織の中で責任ある役割を担うこと(を望むこと)。 

技術的・機能的能力

自分の専門性や技術が高まること(を望むこと)。

安全性

安定的に1つの組織に属すること(を望むこと)。 

創造性

クリエイティブに新しいことを生み出すこと(を望むこと)。 

自律と独立

自分で独立すること(を望むこと)。 

奉仕・社会献身

社会を良くしたり他人に奉仕したりすること(を望むこと)。 

純粋な挑戦

解決困難な問題に挑戦すること(を望むこと)。 

ワーク・ライフ・バランス

個人的な欲求と、家族と、仕事とのバランス調整をすること(を望むこと)。 

わからない人は診断ツールでチェック

 自分がどのタイプに属しているかわからない人は、診断ツールを利用してみたらいかが。設問に回答していくと働き方の価値観がわかるかもしれない。

「何が大切か」を理解すること

 就職や転職での迷いは、理想と現実の差や、頭の中のイメージがぼやけているからこそ生まれるのだと思う。それを一回フラットにし、「自分が仕事に求めていること」が明確になると、企業を選ぶ際やキャリア設計の際にスムーズになるだろう。

 何か岐路にたったとき、キャリア・アンカーを思い出して、「なにがやりたいか」「なにが重要か」を再確認したい。

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