1. 年金負担を抑えられる!?来年から年金制度に適用する「マクロ経済スライド」って何?

年金負担を抑えられる!?来年から年金制度に適用する「マクロ経済スライド」って何?

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 超高齢社会に達した現在の日本。私たち国民全員に関係のある大きな問題の1つに「年金」の問題があります。年金を受給出来る年齢の問題、今の若い世代は将来年金を貰えるようになるのか等、多くの課題が存在しています。

厚生労働省は来年4月、年金の伸びを物価の伸びより低く抑える制度(マクロ経済スライド)を初めて発動する。同省は26日、同スライドによる減額分を織り込んだ来年度の年金予算10兆9587億円(一般会計)を概算要求した。減額幅は年末に決めるが、来年度の年金の伸び率は、通常より1%以上カットされる可能性が高い。

出典:年金:マクロスライド初適用へ 伸び率1%超カットに - 毎日新聞
 増え続ける年金問題を前に、来年の4月から新たな施策が行なわれることが明らかになりました。その施策とは、マクロ経済スライドを年金制度に導入するというもの。この施策によって、年金財政が安定することが期待されています。

 今回導入される「マクロ経済スライド」、私たちにはなかなか聞き慣れない難しそうな単語です。一体、「マクロ経済スライド」とはどのようなものなのでしょうか。

年金額は通常の場合、賃金や物価の伸びに応じて増えていきますが、年金額の調整を行っている期間は、年金を支える力の減少や平均余命の伸びを年金額の改定に反映させ、その伸びを賃金や物価の伸びよりも抑えることとします。この仕組みをマクロ経済スライドといいます。 

出典:年金用語集 - マクロ経済スライド | 日本年金機構
 「マクロ経済スライド」とは、年金を支える現役の人数とそれを受ける高齢者の人数を考慮して年金額に反映させることで、物価や賃金の伸び率に対して年金の伸び率を抑えようとする仕組みのことです。通常は、物価が低迷している時には行なわれないもので、この仕組みが導入されることはありませんでした。

厚労省は景気の回復や消費増税を踏まえ「14年の物価は一定以上上昇する」と判断し、15年度の概算要求に同スライドによる年金減額分を織り込んだ。

出典:年金:マクロスライド初適用へ 伸び率1%超カットに - 毎日新聞
 しかし現在の日本はデフレ状態であるにもかかわらず、厚労省は今回の導入に踏み切りました。アベノミクスの3本の矢政策はデフレ脱却を目標にしており、今後デフレを脱却し物価が上昇することを見込んでいるためです。

 今回のマクロ経済スライドの導入によって物価が1%上昇したとしても、今までのように年金を1%上昇させるということが行なわれなくなり、交付する年金額を削減し、今後の財政が確保されることが期待されています。

 消費税増税後も未だに解決が遠い、日本の財政問題。今回のマクロ経済スライド導入により政府の年金負担を減らし、日本の財政圧迫が緩和されることは出来るのでしょうか。

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