1. 福島県が除染廃棄物の中間貯蔵受け入れ容認、除染廃棄物処理は今後どうなる?

福島県が除染廃棄物の中間貯蔵受け入れ容認、除染廃棄物処理は今後どうなる?

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 未だに課題が山積みとなっている東日本大震災の被災地。瓦礫の撤去作業が進んでも住民が被災地へ帰ってくることを阻んでいるものが、除染問題です。私たちの健康に大きく関わる放射能の問題であるだけに、早急な対策が必要とされています。

東京電力福島第1原子力発電所事故に伴う除染で出た汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設を巡り、福島県の佐藤雄平知事は1日午後、首相官邸で安倍晋三首相と会い、施設の建設を受け入れる意向を伝えた。首相は「地域と一丸となって福島の復興に力を尽くしたい」と述べ、同県内の除染と復興を急ぐ考えを示した。

出典:首相「福島復興に力」 知事が中間貯蔵施設受け入れ :日本経済新聞
 除染廃棄物を一時的に保存する中間貯蔵施設の建設を、福島県の2つの町が受け入れる意向が正式に表明されました。

受け入れ条件

 今回受け入れを容認するにあたり、福島県は様々な条件を提示しました。

〈1〉30年以内に県外で最終処分するとした政府方針を担保する法案の成立〈2〉政府が提示した総額3010億円の交付金の予算化〈3〉汚染土搬入路の安全確保――など5項目の確約を求めた。

出典:中間貯蔵容認 知事「苦渋の上にも苦渋」 : 地域 : 読売新聞(YOMIURI ...
 1つ目は中間貯蔵施設での保存期間である30年を超過しないように、30年以内での県外最終処分を求めるもの。

 2つ目は、今回受け入れを容認する決め手となった交付金に関する条件です。3100億円の交付金をしっかりと予算として組むことが求められています。

 3つ目は汚染土の搬入に関するもの。汚染土を3年以内に搬入する場合、毎日2000台のトラックが移動すると言われています。そのため、渋滞や排気ガス等の問題の解決策作りが求められています。

 これらの条件の元で今回の中間貯蔵施設受け入れが行なわれるようです。

現在の除染状況

 そもそも、現在の除染状況はどのようなものなのでしょうか。

除染作業ではぎ取った汚染土は、福島県内の5万か所以上に仮置きされ、滞留している。多くが、民家や学校などの敷地内に積まれたままの状態だ。除染を進めようにも、汚染土の置き場所の確保が困難になっている。

出典:中間貯蔵施設 復興の加速へ課題はまだ多い : 社説 : 読売新聞 ...

 現在の除染作業は、汚染土の置き場所の確保が困難であったために、停滞している状態です。

 環境省は22日、東京電力福島第一原発事故に伴う河川・湖沼底部の汚染土について、水による放射線の遮蔽効果が高く、周辺の放射線量を上昇させる可能性は低いとして、原則として除染を実施しない方針を決めた。

出典:水が放射線を遮断…河川・湖沼の底は除染せず : 環境 : 読売新聞 ...

 さらに、環境省が河川等の汚染土の除染は行なわないと表明したことに対し、専門家や住民らが反対する姿勢をとっており、まだまだ除染作業の完了は難しいと見られています。

 除染作業が停滞する中で決定された今回の中間貯蔵施設受け入れ。今回受け入れが決定された中間貯蔵施設は、東京ドーム18杯分の土を搬入できる規模であるだけに、かなりの期待が集まっています。

 今後は地権者との交渉があり、まだ課題はあるようですが、速やかな除染作業に向けての第一歩と言えそうです。

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