1. 『ヒットの正体』に学ぶ、「これが欲しかった!」と思わせるヒット商品の生み出し方

『ヒットの正体』に学ぶ、「これが欲しかった!」と思わせるヒット商品の生み出し方

by nic519
 セブンイレブンに始まる本格ドリップのコンビニコーヒーや、特定保健用食品に認定されたコーラ系炭酸飲料など。こうした爆発的な人気をもたらす「ヒット商品」はどのようにして生まれるのでしょうか?その答えを示した1冊の本があります。それが『ヒットの正体 』

本の要点

・ヒットの成否を分けるものは、『潜在ニーズ』にある。本人でさえ自覚できていなかったところに、ポンと正解をもたらしてくれるようなものこそ、ヒットを生み出すアイデアだといえる。

・ヒット率が高い商品は、アイデアを市場調査の結果に頼るのではなく、「こんなものが欲しい」と自分で思えるものだ。

・商品の「ブランド」を定め、その他大勢と明確に区分される独自の存在であることを明示する。そのためには、①ターゲット、②戦場(競合含む)、③差別化ポイント、④根拠の4つをまとめ文章化した『ブランド憲法』を定めるべきだ。

出典:ヒットの正体の書評・要約 | 山本 康博 - flier(フライヤー)
 

 ヒット商品誕生のカギである「潜在ニーズ」ですが、どうすれば見つけることができるのでしょうか?潜在ニーズは文字通り「無意識」の世界に存在する欲求です。パソコンの前に座ってデータを分析したり、ブレインストーミングするだけでは、見つけることはできません。著者オススメの発見方法は、消費者の”文句”を聞くこと。文句は「満足」状態になるために不足しているものを示唆してくれる心の声、すなわちニーズそのものなのです。

 この方法が優れているのは、集めやすいという点にもあります。グループインタビューをする際にも「今日は『いいこと』を言わないでください。文句だけ言ってください。」と宣言してみましょう。人間は文句の方が本音を言いやすいもの。文句の数が出れば出るほど、それらを組み合わせることで潜在ニーズの発見がしやすくなるのです。

 そして潜在ニーズの決め手となるのは、「こんなものが欲しい」と自分で思えること。仮説を1つ最終決定する段になって、「みんながいいと言っているし」や「文句の数では一番多いから」などと、決定理由を他人に預けてはいけません。自分自身の「これが欲しい!」という強い思いがあってこそ、ヒットを引き寄せられるのです。たとえ自分が顧客ターゲットに入っていなくても、ターゲット像を自分に置き換えてできる限りリアルにイメージしましょう。

 著者は1年以上販売が継続したヒット商品を42ブランドも生み出した、驚異的なヒットメーカー。この本ではそんな著者が商品企画の成功と失敗の経験をもとにした、ヒット商品を生み出すノウハウを学ぶことができます。商品やサービスのマーケティングに関わる方にとって、この本はヒット商品誕生の手助けとなるはずです。



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