1. 「娘の生きた証を残した臓器移植」から考えるあなたにも起こりうる臓器移植問題

「娘の生きた証を残した臓器移植」から考えるあなたにも起こりうる臓器移植問題

  • 2363views
  • 0fav

 臓器移植について考えたことはありますか。自分がもし事故にあって脳死と判定されたら…自分の大切な人が臓器移植が必要な状態になったら…?これは、自分には関係ないと言い切れない、身近でもあり遠い問題です。

日本臓器移植ネットワークは24日、北海道大病院(札幌市)に脳血管障害で入院していた10歳以上15歳未満の女児が同日午前8時18分、臓器移植法に基づき脳死と判定されたと発表した。家族が心臓の提供を承諾した。25日早朝にも摘出手術が行われ、大阪大病院で10歳以上18歳未満の男子に移植される。

出典: 15歳未満に脳死判定 5例目臓器移植へ - MSN産経ニュース
 7月下旬に日本で5例目となる、15歳未満の脳死判定がされました。この話と向き合って、自分には関係ないと思っている臓器移植について、一緒に考えてみませんか?

家族の葛藤

 自分の恋人や家族や友人が脳死と判定されたら、あなたは何を思いますか?はたまた、あなたの恋人や家族や友人が臓器移植を必要な状態であったら、あなたはどうしますか?

 もし自分の大切な人が脳死と判定されたら、その人を傷つけたくないと思うかもしれません。しかし、自分の大切な人が臓器を必要としていたら、臓器の提供を強く望むかもしれません。今回の臓器移植でも少女の家族には、多くの葛藤がありました。

 その葛藤は、家族が日本臓器移植ネットワークを通じて残した以下のコメントに強く現れています。

 「娘の体を傷つけたくないのですが、何か一つだけ生きてきた証を残したいという思いで、子供では提供が少ない心臓を承諾することにしました。」

臓器移植を決めた決定的な理由

 では、なぜ少女の家族は彼女の生きてきた証を臓器提供という形で表そうとしたのでしょうか?

 その決め手となったのは、彼女がこれからも歩むはずだった人生の中で叶えたかった夢でした。彼女は将来「人の役に立ちたい」と話していたのです。だから、「薬剤師か看護師になりたい」と。

 家族は、叶えられなかった彼女の夢を叶えようとしました。だからこそ悩みに悩み、葛藤を乗り越えて臓器移植に踏み切る決断をしたのです。その決断により、少女は叶えられなくなった夢を叶え、形を変えてこれからも生き続けることが出来ました。


 今回の出来事、これは私たちにも起こりうる出来事です。どのような立場に立ったとしても必ず下さなければならない決断があります。しかし、そこに正解は存在しません。今回の出来事からあなたは何を思い、どんな決断を下しますか?今まで考えもしなかった人も、考えてきた人も、心臓移植について考えてみてくださいね。

U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう
この記事を報告する