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「ペースメーカー型」マネージャーが語る!新人マネージャーが大切にしたいたった1つのこと

Ryu

2014/08/06(最終更新日:2014/08/06)


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 会社において、部下や後輩に対するマネジメント方法に困ったことはないだろうか?チームメンバーをマネジメントする際に、どのようにすればいいか分からず悩んだことのある人も多いだろう。

 どんな規模であれ、組織やチームをマネジメントする立場の人なら必ず一度はこの壁にぶつかる。

 では、どうすればチームに適したマネジメントが出来るのだろうか。今回は、株式会社リアルマーケティングの営業チーム・サブマネージャーとして活躍している真野勉氏の経験をもとに、新人マネージャーがチームマネジメントの際に大切にしたいことを紹介する。

自分のスタイルをただ押し付けていた

 ――「 サブマネージャーを任されてからは、失敗の連続だった。」

 入社3年目で営業チームをまとめる立場になった真野氏は、今まで経験したことのないマネージャーの仕事にとても苦労した。今までと違い、自分だけでなくメンバーの仕事の進捗管理なども行わなければいけないからだ。

 「どうして自分が言った通りにできないのか。なぜそんな簡単な事も出来ないのか。」口には出さなかったものの、ついそう思ってしまうほど上手くいかない時期があったという。

 ―― 「自分は元々野球部だったということもあって、結構体育会系ノリが強い。だから、自分と違うタイプの部下に対してもそのように接してしまった。」

 チームをマネジメントする際に重要なのは、メンバー各々の性格やタイプを見極め、それに応じた対応をとることである。それが不十分だと、お互いが違和感を覚えながら仕事を進めることになり、不和が生じてしまう可能性がある。

 体育会系のメンバーが集まったチームであれば、ある程度の根性論は通用するかも知れない。しかし、真野氏のチームはメンバー達がそういったタイプではなかったため、「その仕事をやる理由」を論理を組み立てて説明するところからのスタートだった。自分のスタイルを見直す過程で、そこの部分が最も苦労したという。

「熱血コーチ型」はチームに合ってない

 ――「今までの自分は、みんなの後ろを走りながら背中を押していくタイプの人間だったが、それはただ自分のスタイルを押し付けているだけだった。誰もが自分と同じように出来るわけではない。」

 背中を押すタイプは、時として 「熱血コーチ型」となることもある。メンバーの後ろを走りながら鼓舞し、時には尻を叩いて気合を入れる。真野氏は、そういうタイプのマネジメント方法を今まで選択してきた。

 もちろん、それで上手くいくチームもあるだろう。しかし、そのスタイルは真野氏のチームには適していなかった。真野氏はそれに気づきながらも、どう変えればよいか分からず悩んでいた。そんな時、先輩とマネジメントについて議論をしたことがきっかけで、真野氏はスタイルを大きくシフトしたという。

「ペースメーカー型」にスタイルをシフト

 ――「メンバーのタイプによって、マネージャーはメンバーとの走り方を変えないといけない。僕の場合は先輩と話したことがきっかけで、メンバー達よりも一歩先を走って自分が手本を示しながら、後ろのメンバー達のケアをしつつ一緒に頑張っていくというスタイルを選んだ。」

 この話を聞いて、私の頭にはマラソンが思い浮かんだ。マラソンの大会ではほとんどの場合、ペースメーカーが先頭集団のトップに立ってレース全体のペースを作りながら走る。真野氏が言う「一歩先を走る」というのは、マラソンのペースメーカーの役割とよく似ている。

  ペースメーカー型のマネージャーとは、自分が先頭を走りながら組織やチームのペースを作り、後ろの様子を見てスピードを調整していく役割を担う。「いまのチームには、そんな形のマネジメントが適している。 メンバーの特性をしっかり見極めて、自分のスタイルを柔軟に変化させていけるマネージャーが良い」と真野氏は語る。

 
 上記のようなプロセスで、真野氏は今のマネジメントスタイルを選択した。これまでを読んで分かるように、新人マネージャーが大切にしたいこととは 「自分のスタイルに固執せず、周りの環境に応じて柔軟に対応すること」だと言える。新人マネージャーは以上の 経験談を参考にして、自分のチームに適したマネジメントスタイルを選択してほしいと思う。

真野勉(まの つとむ)氏プロフィール

 1987年生まれ、青山学院大学卒。2012年に新卒として株式会社リアルワールドに入社し、営業職として働く。入社半年で新人賞を獲得したのを皮切りに、数々の社内タイトルを獲得。現在は子営業特化子会社である株式会社リアルマーケティングで営業チームのサブマネージャーとして活躍している。

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