1. 【書評】幸せになるためのバイブル「嫌われる勇気ー自己啓発の源流『アドラー』の教え」

【書評】幸せになるためのバイブル「嫌われる勇気ー自己啓発の源流『アドラー』の教え」

 会社でトップの成績になって評価されたい、尊敬されたい...誰しもそのような感情は抱くはずです。「自分は一生懸命やったのに評価されない...」「あぁ、認められたい...」そう、人間は 「承認欲求」を持つ生き物なのです。なにより、私自身がそうでした。

 そんな時に出会った「嫌われる勇気ー自己啓発の源流『アドラー』の教え」(岸見一郎/著)という1冊。本書は、世界的にはフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠であるアルフレッド・アドラーの教えを、平易かつドラマチックに伝えるため、対話形式で展開していきます。

 欧米で絶大な支持を誇るアドラー心理学は、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示するといいます。現代に生きる私たちに、その”答え”は刺さるのか否か。

そもそもアドラー心理学って?

 アドラー心理学とは、一言でいうと 「人は誰もが幸せになれる」ということ。アドラーは、 「これまでの人生になにがあったとしても、今後の人生をどう生きるかについてなんの関係もない」と語る。非常に心強い教えです。ここで疑問となるのが、幸せの弊害となるのはなにか?ということ。本書を読み進めると答えは明らかになります。

  「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」とアドラーは語るのです。そう、私たちが生活する上で切っても切れないもの、それは「人間関係」。自らを取り巻く人との関係性が、良くも悪くもすべて「幸せ」につながっていたのですね。

幸せになりたい!じゃあ、どうすればいいの?

 人間関係が幸せを左右する要因ということはわかりました。しかし、そうは言っても他人の評価を気にしてしまうのが私たち人間です。他人と比べ、劣等感に苛まれる私たちにアドラーはこう語ります、 「世界とは、他の誰かが変えてくれるものではなく、ただ『わたし』によってしか変わりえない」と。

 つまりは、自分自身を変えるのは、誰でもないあなた自身であり、他人からの評価や嫉妬であれこれ悩むのはナンセンスだということ。たとえ、あなたのことをよく思わない人がいても、それはあなたの課題ではない。 他人からの影響を受けるのではなく、あなた自身の「いま」に集中し、全力でやるべきことをまっとうする覚悟、それが本書のタイトル「嫌われる勇気」なのでしょう。

他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを怖れず、承認されないかもしれないというコストを支払わないかぎり、自分の生き方を貫くことはできない。

出典: 「嫌われる勇気ー自己啓発の源流『アドラー』の教え」


 刺激的なタイトルから話題を集めた本書。しかし、その中で説かれていることはストレス社会で生きる私たちに優しく手を差し伸べる言葉の数々です。ぜひ、意識を変えるチャンスとして手に取ってみてください。

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