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どの段階で契約は達成される?業務委託契約書を作るときにハッキリさせるべきこと

Takeshi Sugiuchi

2014/06/30(最終更新日:2014/06/30)


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by Ian Sane
 委託者が受託者に対して一定の業務内容を委託する契約のことを業務委託契約といいます。ここで注意したいのが、委託契約書です。業務委託契約書をきちんと作っておかないと、契約後に文句を言われても反論できない場合があります。業務委託契約書を作るときに最低限注意すべき点は、どのようなところでしょうか。

請負契約なのか委任契約なのかをはっきりと明記する

 業務委託契約は、大きく分けると二つの契約形態に分かれます。その二つが「請負契約」と「委任契約」であり、両者は同じ業務委託契約ではありますが、契約の遂行に関して大きな違いがあります。

 請負契約とは、仕事で一定の成果を上げることを前提として結ばれる業務委託契約です。期日までにプログラムを完成させる等、責任は全て仕事の出来で果たすことです。

 委任契約とは、業務の成果ではなく遂行することが責任になる契約です。こちらは仕事をすれば、結果的に望ましい成果がなくても契約を果たしたことになります。

 両者の区別をはっきりさせていないと、業務の達成に関する判断でトラブルになってしまいます。業務の過程に対して責任を求めるのか、業務の結果に対して責任を求めるのかによって、契約の性質は大きく異なります。

報酬の支払い規定を明確にする

 もう一つの注意点は、報酬の支払い規定を明確にすることです。どこまで業務を遂行すれば報酬が支払われるのかを契約段階ではっきりとさせないと、報酬の減額や過剰労働などの問題が発生してしまいます。

 請負契約であれば具体的な数値目標を、委任契約であれば求めれれる業務内容を事前に取り決め、報酬の変動や減額に対する規定もしっかりと決めておきましょう。業務委託契約書の段階で明記していないと、あとから不利な条件だと気付いても、手衛星できない場合があります。


 以上が代表的な業務委託契約書を作るときの注意点です。お互いが気持ちよく目的を達成するためにも、契約書はしっかり作成しましょう。

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