1. 仕事に支障が出る「無自覚のコミュ障」かも? コミュ障に当てはまる4つの性格

仕事に支障が出る「無自覚のコミュ障」かも? コミュ障に当てはまる4つの性格

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 人とうまくコミュニケーションをとれない「コミュ障」。

 日常生活は切り抜けられても、「コミュ障」が仕事に支障をきたしてしまうことも。

 本記事では「コミュ障を克服したい」という人に向けて、コミュ障の特徴やコミュ障の克服方法を紹介していく。

目次
+ + そもそも、「コミュ障」とは?
+ + コミュ障になりやすい人に共通する「4つの性格」
+ あなたは本当にコミュ障? 「コミュ障診断」をしてみよう
    + + コミュ障を克服する6つの方法
    + + そのコミュ障、もしかしたら病気の可能性あり?

    そもそも、「コミュ障」とは?

     コミュ障は「コミュニケーション障害」の略語で意味は同じだと思いがちだが、「コミュニケーション障害」と「コミュ障」は言葉の対象が異なる。

    1 視覚・聴覚の障害、発声・発語の障害、知的障害などによって、自分の意思を伝達したり、相手の意思を理解したりすることが困難な状態。脳卒中や頭部外傷による失語症、運動障害性構音障害、音声障害、聴覚障害など。コミュニケーション症。
    2 俗に、人づきあいを避けたり、他人に無関心であったりすること。また、そのような人。コミュ障。

    出典:コミュニケーション障害(コミュニケーションショウガイ)とは - コトバンク

     WEB百科事典のコトバンクでは上記のように定義されており、病気の症状として現れる「コミュニケーション障害」と、実際に病気ではない、スラングとしての「コミュ障」に分かれている。

      なお、本記事では病気とスラングの区別を明確にするため、スラングとしてのコミュニケーション障害は「コミュ障」、病気の症状としてのコミュニケーション障害はそのまま「コミュニケーションの障害」と表記していく。

    掲示板やSNSから流行したネットスラング「コミュ障」

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     コミュニケーションが苦手な人を指すネットスラングとして広まった「コミュ障」。

     他人と関わること自体が苦痛、他人と円滑な人間関係が築けない、他人に興味がない、仕事に影響が出る……など、コミュ障の程度は人によってさまざまだ。

    コミュ障には「ダウナー系コミュ障」と「アッパー系コミュ障」の2種類がある

     コミュ障には「ダウナー系コミュ障」と「アッパー系コミュ障」の2種類が存在する。

    ダウナー系コミュ障/アッパー系コミュ障

    • ダウナー系コミュ障:人見知りやあがり症で、人との会話が苦手
    • アッパー系コミュ障:場の空気を読むことができず、自己中心的

     まずはダウナー系コミュ障の特徴から見てみよう。 

     下記の項目が3つ以上当てはまるようであれば、ダウナー系コミュ障の可能性が高いかもしれない。

    人との関わり自体を避けてしまう「ダウナー系コミュ障」

    ダウナー系コミュ障の特徴

    • 声が小さく、ボソボソ話す
    • 自分に自信がない
    • 話を振られるとパニックになってしまう
    • あがり症で、会話をするときに咄嗟に言葉が出てこない
    • 決断力に欠ける
    • 人見知り

     ダウナー系コミュ障は、人見知りやあがり症で会話が苦手な人が多く、人との関わり自体を避けてしまう傾向にある。

     会話を繋げることや、意見を伝えることを苦手とするダウナー系コミュ障は、ビジネスシーンで自己主張を控えてしまい、「意見がない人」と思われてしまうことも。

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     また、ダウナー系コミュ障は初対面の人に対して緊張してしまい、なかなか良い第一印象を与えることができないこともある。

     ダウナー系コミュ障はコミュニケーションに関することが原因で、仕事に影響をきたしてしまうことが多い性格なのだ。

     ダウナー系コミュ障が重度化すると仕事を辞めてしまったり、引きこもってしまったり……なんてことも。

    自覚なしの迷惑コミュ障! 「アッパー系コミュ障」

    アッパー系コミュ障の特徴

    • 空気が読めない
    • 自分が話すことは好き
    • 他人に自分の価値観を押し付けてしまいがち
    • 自己主張が激しい
    • 他人のいうことを聞かない

     アッパー系コミュ障害は、ダウナー系コミュ障とは真逆の性質を持つ。

     アッパー系コミュ障の大多数は、コミュニケーション自体に苦手意識を感じていない「無自覚なコミュ障」のパターンが多いのだ。

     アッパー系コミュ障の人は周りの空気が読めず、自分の話したいことだけを話し続ける。

     他人を気遣うことができず、自分のことにしか興味がないアッパー系コミュ障は、「自己中心的な人」と思われ、他人に敬遠されてしまうことがある。

     アッパー系コミュ障は自分の意見ばかり主張して他人の話を聞かないため、周りを呆れさせてしまうのだ。

     人との話を聞かないと、場合によっては「ウザい」と思われ、関わりを避けられることもある。周りに避けられてしまっては仕事にも影響が出るだろう。

     病気の症状として現れるコミュニケーションの障害

      ちなみに「コミュニケーション障害」という病気は存在しない。

     しかし、「コミュニケーション障害」という病名ではないが、精神疾患や身体障害の中で「コミュニケーションに関わる障害」はいくつかある。

    【身体障害の場合】コミュニケーションが困難になる症状

    • 言葉を発することが難しい
    • 耳が聞こえない

     精神疾患は、精神的にコミュニケーションをとることが困難になる症状。

     身体障害は、話すことが物理的に困難になるなどの症状が現れるのだ。

    コミュ障になりやすい人に共通する「4つの性格」

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     コミュ障になりやすい人には特徴的な性格がある。

     一体どんな人が、コミュ障と呼ばれてしまうのだろうか?

     「自分はコミュ障なのでは……?」と悩んでいる人は、これから紹介する「コミュ障になりやすい人の4つの性格」が自分に当てはまるかチェックしてみよう。

    コミュ障になりやすい性格①:周りを気にしすぎてしまう

     ダウナー系コミュ障になりやすい人の典型的な性格は、「周りを気にしすぎてしまう」というもの。

     「周りに嫌われていないか」「自分が話すことで相手がつまらないと思わないか」など、自分が主張することで他人に嫌われることを恐れているのだ。

     周囲を気にしすぎるあまり過剰にコミュニケーションを避け続けていては、いつまで経っても職場の人間と仲良くなれないだろう。

     典型的なダウナー系コミュ障の性格を抱えていると、人と関わることが怖くなり、仕事でもプライベートでもコミュニケーションが苦手になってしまうケースもあるのだ。

    コミュ障になりやすい性格②:自分に自信がない

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     容姿にコンプレックスがあったり、「自分はつまらない人間だ」といったように性格・人格に自信が持てなかったりする人も、ダウナー系コミュ障になりやすい。

     実際にそんなことはなくても、自分に自信を持てないが故に、「嫌われている」「避けられている」と感じてコミュニケーションが苦手になっていくのだ。

     自分に自信が持てない人の特徴として、「人と目を合わせることが苦手」や「無意識に会話を避けてしまう」などが挙げられる。

     それが原因で、他人や仕事の同僚に「コミュニケーションを取りづらい相手」と認識されてしまうこともあるだろう。

    コミュ障になりやすい性格③:周りを気にしない

     「周りを気にしない」のは、アッパー系コミュ障になりやすい人に共通する性格だ。

     アッパー系コミュ障の人は、基本的に自分にしか興味がない。ダウナー系コミュ障になりやすい人とは正反対で、他人からどう思われているかを考えないのだ。

     空気を読まず、自分の話したいことだけを話し続けていると、周りの人は「この人は自分の話しかしない」と呆れてしまうだろう。そんな状態が続いてしまったら、だんだんと周りから人が離れていくのは当然だ。

     アッパー系コミュ障タイプの人は、このように「コミュ障を自覚していないこと」が多い。

     他人から「関わりづらい……」と思われていることに無自覚なのは、仕事をする上で致命的だといえるだろう。

    コミュ障になりやすい性格④:他人を見下している

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     他人を見下しているような性格は、ダウナー系コミュ障とアッパー系コミュ障のどちらも持ちうる。

     他人の行動を「低レベルだ」「全く理解できない」と上から目線で捉えている人は、周囲から避けられてしまうだろう。

     このように、他人を見下すような性格を持った人は、自分がコミュ障であることを認めたくない傾向にある。コミュニケーションが上手くいかない原因を自分以外に押しつけることで、相手を見下すのだ。

     そんな状況が続けば、仕事上のコミュニケーションにも支障をきたしてしまうだろう。

     仕事の同僚や知人と壁が厚くなるだけでなく、コミュ障も治りにくくなるような厄介な性格だといえる。

    あなたは本当にコミュ障? 「コミュ障診断」をしてみよう

     「コミュ障」について自覚や懸念があるという人は、自分がコミュ障かどうかを簡単な診断でチェックしてみよう。

     この診断は、心理テスト研究家の津田秀樹氏が監修している「コミュニケーション能力診断」である。

     10個の質問に答えるだけでコミュニケーション能力を測れる診断なので、ぜひ試してみてほしい。




    コミュ障を克服する6つの方法

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     コミュ障は仕事にも支障が出てしまう。そのため、コミュ障の自覚があるビジネスパーソンのほとんどが「コミュ障克服」を切望しているだろう。

     コミュ障を克服するには、いきなり「円滑なコミュニケーション」を目指すのではなく、着手しやすい小さなことから改善し、徐々にコミュニケーションへの苦手意識を薄めていくことが大切だ。

    コミュ障克服方法①:コミュ障を治すために「話そう」と強く思わない

     コミュ障を治すための1つ目の方法は無理をしてまで「話そう」と強く思わないことだ。

     コミュ障を直そうと思ったとき、最初から「積極的に会話をしよう」と考える人も少なくない。しかし、「話そう!」と意識することはかえって緊張を生んでしまい、コミュ障を悪化させてしまうおそれがある。

     そのため、最初から無理をしてまで積極的に会話をしようとする必要はない。「話すこと」が難しい場合は、まずはメールやメッセンジャーなど「話すこと以外のコミュニケーションを円滑にすること」から始めみよう。

     テキストコミュニケーションに慣れてきたタイミングで、徐々に会話の機会を増やしていくといいだろう。

    コミュ障克服方法②:話せないコミュ障は「聞く側」に回る

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     話すのが苦手なコミュ障の人は、聞き役に徹するというコミュ障克服の方法もある。

     会話のとき、相手の話を聞いている時間と自分が話している時間の割合が「8:2(聞く:話す)」だと、相手から好感を得やすいそうだ。

     話すことに苦手意識を持っているコミュ障の人は、「そうだね」「それで?」「なるほど」など、簡単な相槌を打ってみよう。

     コミュ障の中には、「つまらないと思われるのが怖くて話せない」と考えている人も多い。話すことに恐怖感を覚えているという人は、まずは聞き役に徹することを心がけてみるといいだろう。

     聞き上手のテクニック「おうむ返し」を利用してみるのもオススメだ。

    コミュ障克服方法:「おうむ返し」の例

    • 相手「納期が変更になって大変なんだよ」
      自分「それは大変ですね」

     相手の発した言葉を繰り返す「おうむ返し」は、簡単にできる相槌方法の一つ。

      「大変」や「うれしい」など、心境に共感するようなおうむ返しを行うようにしよう。そうすることで、相手は「この人は私に共感してくれている」と感じやすくなるだろう。

     しかし、100%おうむ返ししてしまうと、機械的で不自然な会話になってしまう。

     そのため、おうむ返しのテクニックを使う場合は、相手の話したことの20〜30%程度をおうむ返しするように心がけよう。

     また、おうむ返しに質問を加えれば、相槌から会話を広げることもできる。

    コミュ障克服方法:「おうむ返し」+「質問」の例

    • 相手「取引先が無茶を言ってきたんだよね……」
      自分「無茶ですか。どんな内容ですか?」

     話を広げることができそうな会話であった場合、オウム返しに「質問を足す」ことでその後も会話がつづくように心がけてみよう。

    コミュ障克服方法③:どうしても克服できないコミュ障は「挨拶」から

     なかなかコミュ障を治せずに悩んでいる人にオススメなのが、すぐに始められるコミュ障克服方法である「挨拶」だ。

     「おはようございます」「お疲れ様でした」と、相手に人に聞こえる声の大きさで明るく言ってみよう。

     声が小さいコミュ障は、挨拶をしても全く人に聞こえていない場合が多い。人に伝えることを意識して、前を向いて挨拶することが大切だ。

     もちろん、目を合わせて挨拶をすることが理想的だが、人と目を合わせられないコミュ障は、相手の眉間や鼻などを見て挨拶することを心がけるといいだろう。

    コミュ障克服テク④:相手が喜ぶことを考える

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     「相手に嫌われたらどうしよう」というのは典型的なコミュ障の思考。実はこのマイナス思考が、コミュニケーションを邪魔している可能性がある。

     コミュ障特有のマイナス思考に囚われている場合、「相手の話に共感する」「見た目の変化に気づき、褒める」など、「相手が喜ぶこと」を考えてみよう。

     「周りを気にしがち」なことはコミュ障の弱みであるが、その反面、強みでもある。細かな点まで気にしてしまうコミュ障だからこそ、相手の喜ぶことを考えたり些細な変化に気づくのが上手な人が多い。

     コミュ障の強みである「観察力」を生かして、積極的に相手の喜ぶことを探そう。

    コミュ障克服テク⑤:相手の長所を見つける

      つい他人を見下してしまうアッパー系コミュ障には、相手の長所を見つけることを心がけてほしい。

     他人を見下すアッパー系コミュ障のままでは、いつまで経っても周囲と友好な関係を築くことはできない。

     円滑なコミュニケーションをとるためには、お互いのことを尊重する気持ちが必要だ。

     相手の長所を見つけ、「この人の○○なところが素敵」などと感じることが、相手を尊重するための第一歩となるだろう。

    コミュ障克服テク⑥:コミュニケーションに「完璧さ」を求めない

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     失敗を極度に恐れる傾向のある完璧主義者は、徹底した準備を行った後でなければ行動に移すことができない。

     コミュニケーションでも完璧さを求める完璧主義者は、「絶対に人に嫌われない」という確信が持てない限り、人と話すことができずにコミュ障になってしまう。

     常に完璧なコミュニケーションをとる必要はないし、過度に「嫌われないようにしよう」と気を張る必要もない。

     自然体の自分で、気楽にコミュニケーションを図ってみよう。

    そのコミュ障、もしかしたら病気の可能性あり?

     「どうしても、コミュ障を克服することができない」「努力したけど、人が怖くて仕方ない」といった場合、もしかしたら病気の可能性もある。

     病気の場合は、病院で治療を受けなければ完治することは難しいだろう。

    コミュニケーション障害が現れる病気

     先述のように「コミュニケーション障害」という名前の病気はないが、コミュニケーション能力に問題が生じる病気は数多くある。

     例えば、自閉症やアスペルガー障害などといった、自閉スペクトラム(ASD)という診断基準に分類される病気。ASDに分類される病気は、社会的コミュニケーションの障害が現れる

     「人の話を理解することができない」や「言葉を上手く発することができない」などといった症状が社会的コミュニケーション障害に該当する。

     自閉症やアスペルガー障害以外にも、コミュニケーションの障害が現れる病気は数多くある。

    コミュニケーションの障害が現れる病気の例

    • 自閉性障害:先天的な脳の障害。社会性や知能の発達が著しく遅い
    • アスペルガー症候群:知的障害を伴わない自閉性障害。社会性の発達が著しく遅い
    • 社会不安障害:人に嫌われるのを極端に嫌がり、人前に出ると極端に緊張する
    • 人格障害:考え方や対人関係などのパーソナリティ機能が著しく偏っている
    • 音韻障害:脳や器官に問題はないが、年齢相応の発音ができない
    • 吃音症:どもり。発音が詰まったり、反復したりする

     上記以外にもコミュニケーションの障害が現れる病気はある。

     明らかなコミュニケーション障害を覚えたら、一度病院でカウンセリングを受けてみるのもいいかもしれない。

    コミュニケーションの障害診断

     「コミュニケーションの障害をともなう病気かもしれないが、病院に行くのは怖い」という人は、まずWeb上で簡単にできる診断を試してみよう。

     しかし、Web上の診断は絶対に合っているというわけではない。鵜呑みにせず、あくまで参考程度に使おう。

     上記の診断は、AQ(日本語版自閉症スペクトラム指数)を参考に作成されており、無料でアスペルガー症候群の診断ができる。

     こちらの診断では、無料で社会不安障害診断ができる。LSAS(社会不安障害の症状を評価する尺度)を参考にして作成されている。

     3つ目の診断は無料で人格障害診断ができる。人格障害のDSM(精神病の診断基準)の内容を用いて、診断することができる。


     コミュニケーションをとらなければいけない場面は、ビジネスシーンでも多い。

     営業職など、他人と積極的に関わる職種ならなおさらだ。

     ビジネスパーソンの中にも「どうにかしてコミュ障を治したい」と切望している人は多いだろう。

     コミュ障を治す一番のポイントは“気負わないこと”だ。本記事を参考にし、着手できることから一つひとつ始めてみよう。

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