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きちんと思いを伝えられていますか?!海外の人との会話で曖昧な日本語表現を使わないコツ

Yuta-Hoshi

2014/05/29(最終更新日:2014/05/29)


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by dhilung
 ビジネスにおけるグローバル化が進み、海外とのやりとりや、外国人の部下を持つ機会が増えています。しかし、日本語に堪能でなかったり、文化の相違によりコミュニケーションを取ることは難しいものです。特に、日本人なら伝わる表現で、外国人には伝わらないものについては注意が必要です。今回は、この日本語特有の曖昧表現について見ていきましょう。

■曖昧な表現とは?

 常に日本語を使っている私たちは、どういった表現が日本語特有の曖昧表現なのか「良く分からない」というのが本当のところではないでしょうか?日本語では婉曲的な表現が好まれ、直接的に「名指し」する様な事は敬遠されます。他人に不快感を与えたり、「無礼」と非難されない様に、知らないうちに遠回しな表現をする習慣がついているのです。

 例えば、誰かの失敗について言う時に、「それは、担当者が間違えたんですね」などの表現を好みます。誰々さんが間違えたとは言いません。これなどは、外国人にとっては、苛立たせる可能性があります。「担当者って誰ですか?」と重ねて聞くのは「二度手間」だと彼らは感じるからです。

 日本では、相手に任せる事によって、相手の裁量を認め、高圧的な態度と取られない様にする傾向があります。「そこはうまい具合にやっておいてよ」との表現は、相手の能力を認め、相手を信頼して「任せる」と言っているわけです。しかし、そう感じるのは日本人だけです。「うまい具合」って、具体的にどうすれば良いんですか?と、外国人なら聞き返すところでしょう。基本的には、「普通に日本語を話す」だけで、「曖昧」な表現になってしまうと思って間違いありません。これは、文化的、言語的な特徴の違いが原因ですので、避けるのは困難です。

■曖昧な表現を避けるには?

 可能であれば、共通の別な言語で話す事が、一番の解決策です。一般的には英語になるでしょう。英語で話す場合は、ロジックからして日本語とは違います。主語が必ず必要となる構造ゆえ、英語での言い回しは具体性が高く、曖昧さが少ないものになります。また、日本語で話す際に気になる「マナー」も全く違います。相手の名前を呼ぶのが「親しみを感じさせ、礼儀にかなっている」という点からして、日本語とはまるで違っています。

 誰かの間違いを指摘しても、それは非難の意味を含まない、という事も重要な文化の違いです。日本人であっても、英語で話す事で態度の「切り替え」が行われ、曖昧表現を排除する事ができるわけです。

 また、こういった方法が取れない場合は、言語によらない方法での指示を行うと良いでしょう。あんな風にこんな具合にと言葉で説明するのではなく、実物を見せられる物は見せてしまうのが効果的です。図や表などは、要素が簡潔にまとめられていますから、言語や文化によらず、正しい理解が可能です。国際的に標準化されている記号や表記方法があれば、それを使うのが良いでしょう。仕事の手順などは「流れ図」にまとめるのも効果的です。単純な単語を、矢印でつないで書くだけのものですが、仕事の順序などを伝えるには最適です。


 日本語そのものの構造や、文化的な習慣から、私達日本人は曖昧な表現をしてしまいがちです。外国人に接する場合は、曖昧さは極力避け、不要な誤解を招かない様にしなければなりません。具体的な方法としては、英語など共通の言語によりコミュニケーションを取る、図や表などの要点をまとめたものを活用する等があります。

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