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【問題解決力を向上させる方法】まずは客観的事実に目を向けることから全ては始まる

Shingo Hirono

2014/05/26(最終更新日:2014/05/26)


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by Jeffrey
 仕事をする上で重要な能力といえば「問題解決力」です。仕事をどのように捉えるのかは人それぞれですが、問題を解決することが仕事の本質であるというのも一つの見方です。問題解決力を向上させるためには、仕事にどのように向き合えばよいのでしょうか。今回は、問題解決力を向上させるための仕事での考え方について解説します。

問題を発見する

 仕事における問題は、常に明らかになっているものばかりではありません。ほとんどの問題というのは表面に現れておらず、見えないところに潜んでいるもの。問題解決力を向上させて仕事に活用するのであれば、まず最初にしなければならない作業は問題の発見に他なりません。隠れている問題を発見し、問題を問題として認識することから問題解決はスタートします。

 そのためには、客観的に観測された事実に注目しましょう。事実に何かずれやゆがみがある場合、そこに問題が潜んでいる可能性があります。

 特定の工程で作業が遅れる、不良品が発生しやすい、人間関係がぎすぎすしているなど、観測された事実が理想的なものでない場合、さかのぼったところに問題が潜んでいます。問題の早期発見が早期解決に繋がるので、常に目を光らせ問題点を探りましょう。

問題の本質をとらえる

 たとえ問題に直面したとしても、それが問題の本質とは限りません。本質を理解しないまま問題を解決したとしても、再び同じ問題が発生してしまいます。「原材料価格の上昇」という直面した場合、それはあくまでも観測できる事実であり問題の本質ではありません。「原材料価格の上昇」という問題の本質は「原材料価格の上昇に伴う小売価格への影響」であり「売り上げの低下」や「収益率の悪化」こそが問題の本質です。

 このようなケースでの問題解決方法は「原材料価格を安く購入する」という方法だけではありません。値上げしても売れるような商品開発や、コスト削減で利益を確保する努力なども、問題解決の方法としてふさわしいものになります。

 問題解決力とは、直面する問題を解決するのではなく、どのような問題が生じるのかという本質に注目するための能力です。表面上のことに囚われず、どのように影響するのかを考えることが重要になります。

新しいやり方を考える

 問題解決力を向上させるためには、常に新しいやり方に挑戦しなくてはいけません。今まで通用していたやり方でも、時間が経てば古びたやり方になってしまいます。常に新しいやり方を考えることで効率は改善され、より質の高い結果を導くことができるでしょう。

 直面する現状を問題として設定し、それを解決していくことが仕事の成果につながる、そのように仕事を捉えた場合、すべての仕事は問題解決力で処理することができるということになります。問題の発見と解決が実行できれば、すべての仕事は怖くなくなるでしょう。

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