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【差別化戦略のメリット・デメリット】市場で圧倒的存在感を放つために必要な知識

Shingo Hirono

2014/05/24(最終更新日:2014/05/24)


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 近年、経営の現場では競争戦略というキーワードが注目を集めています。競争戦略とは、市場において、どういった事業を展開していくかの基本方針のことを指し、コストリーダーシップ戦略、集中戦略、そして差別化戦略の3つに分類することができます。

 企業は、この3つの競争戦略の中から1つを選択し、事業を進めていくことが基本です。差別化戦略は、特定の市場の中で競合する企業よりも、高い付加価値のある商品やサービスを提供することにより市場で優位なポジションを狙う戦略であり、近年の消費者の傾向的に優れた戦略であるとされています。

 そうした反面、安易に差別化戦略を採用してしまうことによるデメリットも少なからず存在しているため、方針を決定する場合には、事前の十分な検討が必要です。今回は、そんな差別化戦略のメリット・デメリットについて詳しく紹介していきます。

1. メリット

 差別化戦略を導入することの大きなメリットの1つに、競合企業との価格競争を回避できるという点が挙げられます。これは、差別化戦略がその業界において、他の企業にはない商品やサービスを提供することになるため、消費者からすると唯一無二の商品・サービスとなり、他社に合わせて価格を引き下げていくという必要がなくなるのです。

 また、差別化戦略を開始した場合、多くのケースで独自の「ブランド」として商品やサービスを売り出すことになるでしょう。すると、消費者層からの認知度が上昇し新たな顧客の新規開拓や安定した顧客数の確保、さらには採用活動の際のPRポイントとしても活かすことができるといったメリットもあります。

2. デメリット

 差別化戦略を導入することのデメリットとしては、付加価値の引き上げに伴い、価格を上昇させることで従来の顧客層のニーズを満たせなくなり、顧客離れが進んでしまう可能性を秘めているという点が挙げられます。

 当然、差別化戦略が成功すれば上記で示したように新たな顧客層の獲得などにつながるため、一時的な顧客離れは大きな問題とはなりませんが、スムーズに差別化戦略への移行が出来なかった場合、大きな損失となってしまうケースもあるでしょう。

 また、差別化戦略で成功したとしても競合企業がその差別化した商品やサービスを模倣してくることにより、差別化が図れなくなってしまうといったリスクも秘めています。こうなると、無駄に投資資金が掛かるだけとなってしまう恐れがあるため、競合企業の動向は常々確認しておく必要があるでしょう。



 多様なメディアの発展や格差の広がりなどを受け現代は、消費者のニーズが速いスピードで変化していきます。そうした消費者のニーズに柔軟に付いていくために競争戦略は欠かせないものですから、差別化戦略に限らず状況に応じて、様々な戦略を展開できるように準備をしておくことが重要です。

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