HOMEビジネス 【有意義な会議を行う秘訣】ファシリテーターが場の空気をコントロールするコツ

【有意義な会議を行う秘訣】ファシリテーターが場の空気をコントロールするコツ

Shingo Hirono

2014/05/23(最終更新日:2014/05/23)


このエントリーをはてなブックマークに追加

【有意義な会議を行う秘訣】ファシリテーターが場の空気をコントロールするコツ 1番目の画像
by idirectori
 ファシリテーターとは、集団での活動や会議を外の立場からサポートし、活動を促進する役割を担う仕事です。ファシリテーターは、あくまでも中立な立場から活動に関わるため、活動の主体となって動くことはありません。その役割はあくまでも支援のため、参加者の活動が促進するよう、様々なサポート業務を行います。

 ファシリテーターが果たすべき特に重要な仕事の一つが、場の空気作りです。参加者が積極的に活動できるような場の空気をファシリテーターが作り出し、全体の活動の活性化を目指します。今回は、ファシリテーターとして場を上手に促進するコツと工夫について解説します。

枠組みを作る

 ファシリテーターとして場を上手に促進するコツの一つに、枠組みを作るという方法があります。いきなり自由に活動しろと言われても、多くの人は何をどのようにしていいのか混乱してしまい、積極的に活動することをためらってしまうでしょう。

 自由に活動するということは、好き勝手に行動しろということではありません。まずはどのような方向に進むべきなのかを指示し、どの範囲で活動すべきなのかを示しましょう。ルールや枠組みというと、活動を制限するためのものと思われがちですが、ルールがあるからこそ活動のきっかけを掴むことができるのであり、枠組みがあるからこそ思考の手掛かりが掴めるのです。

 自由な活動をサポートするのは、一歩目を踏み出すための土台作り。枠組みを作ることが、参加者が活動の第一歩を踏み出すのをサポートし、積極的な活動の足がかりを作り出すことにつながるのです。

意見を聞く

 ファシリテーターは活動の主体として参加することはありませんが、参加者が活動しやすいようにサポートすることが重要です。会議が停滞してしまった場合、ファシリテーターは会議を促進するための行動をとる必要があります。そのように停滞した場におけるファシリテーションのコツは、何か議論が進むためのきっかけを見つけ、発言に消極的になっている参加者から積極的な発言を引き出すことです。

 そのために必要なのが、全体の観察です。ファシリテーターは会議には参加していなくても、常に会議に目を光らせ、発言に躊躇しているメンバーや消極的な姿勢を見せているメンバーをチェックしておく必要があります。

 もし会議が停滞してしまったら、先ほどチェックしておいた何か言いたそうなメンバーに発言を促しましょう。ファシリテーターがいなければ、発言しなかったであろうメンバーの発言がきっかけとなり、会議が新たな方向へ進むかもしれません。消極的な姿勢を見せていたメンバーであっても、ファシリテーターが水を向けてやれば積極的な姿勢で話し出すかもしれないのです。

 重要なのはファシリテーター自身が会議に関わるのではなく、うまく会議に参加できていなかったメンバーに関わるきっかけを与えることです。


 ファシリテーターが場を促進するコツは、積極的な姿勢を見せていないメンバーを上手に活動に引きずり込むことです。参加者全員が主体となって活動に関わることで場は盛り上がり、一段と活性化するでしょう。

hatenaはてブ


この記事の関連キーワード