【辞令とは何か?】知ってそうで意外と知らない辞令の種類と辞令の基礎知識
- 2018/08/22
- U-NOTE編集部

辞令とは、会社が従業員に昇給や昇進、転勤・配属異動などを命じる際に用いられる書類のこと。
入社式や官職・役職任免の際に耳にする「辞令」だが、実はさまざまな種類が存在する。
あまり聞き覚えのないような「辞令」もあるので、辞令の基本知識を確認したうえで辞令の種類をチェックしていきたい。
「辞令」に関する基礎知識
本記事のまとめ
- 辞令は、法律による義務ではない
- 辞令の種類:採用辞令、配属決定辞令、配置転換辞令、出張辞令など
辞令の交付は法律で義務づけられていない
辞令は、交付することが法律で義務づけられている書類ではない。
あくまでも、会社の意向を伝える命令文書として交付されるものなのだ。
なお、辞令とは、一般的な連絡文書ではなく命令文書であることに注意しておきたい。
辞令を書く際に押さえるべきポイント
先ほども述べたように、辞令にはさまざまな種類がある。
あまり耳にしない辞令もあるが、どのような辞令においても以下のような内容を盛り込まなければならない。
辞令に書くべき3つの内容
- 誰に、いつから、何を命じるのか
-
代表取締役(社長)の名
- 一言、励ましや期待の言葉
なお、辞令を受ける人は、事前に「近々辞令が交付される旨の連絡文書」を渡されていることが多い。
辞令を受ける人が慌てなくても済むように配慮されている場合がほとんどだ。
【辞令の種類】「採用辞令」とは?
採用辞令とは?
採用辞令とは、「採用が決まったことを交付する辞令」のこと。法律で交付することが義務づけられている書類ではない。
しかし、採用の日付や基本給など、会社としての意向を伝える命令文書のため、書面で交付する必要がある。
また、労働基準法では、労働条件の明示することが義務付けられている。試用期間や基本給などを記入しなければならないのだ。
配属を命じる「配属決定辞令」
社員としての採用を命じるだけの辞令もあるが、同時に「配属」について命じる辞令もある。
採用辞令に配属について記載する場合は、以下のとおりだ。
採用辞令に配属について記載する場合の書き方
- 貴殿を平成○年×月××日付をもって社員に採用し、〇〇部勤務を命じる。基本給は月額△△円とする。
【辞令の種類】「配置転換辞令」とは?
配置転換とは、日本の企業における人事制度独特の制度の一つ。
従業員の職務を一定の期間ごとに変えさせて、いろいろな部署の仕事を学び、会社全体の組織を覚えることが目的とされている。
「配属転換辞令」は日本でしか見られない制度
先ほど述べたように、「配属転換辞令」というのは、ほとんど日本でしか見られない制度だ。
せっかく仕事を覚えたのに、ほかの部署に配属になってしまった——そういった配属転換の辞令が度重なると、働く人の不満につながってしまう。
最近では、自分で配置転換を希望したり、企業のほうから希望者がいるかどうか公募する制度を導入したりなど、労働者の意向も踏まえた配置転換を行う企業が見られるようになってきた。
「配置転換辞令」の書き方
配置転換の辞令の書き方は、採用辞令と同じ。
簡潔に要点をまとめたものが代表取締役(社長)名前で交付される。
【辞令の種類】出張辞令、配属決定辞令など
採用辞令、配属転換辞令の他にも、出張辞令、転籍辞令 、転勤辞令 、 昇給辞令 、昇格辞令などがある。
昇格辞令、昇進辞令に交付理由を書く必要はない
昇格、昇進辞令は、通常は辞令を交付した理由を書かない。
もし理由を書く場合は、就業規則等の根拠を示して書くようにしよう。
「辞令」とは、端的に言ってしまえば“会社からの命令”という意味になる。
辞令を受け取ったら、必ず従わなければならないことを心得ておきたい。辞令に従わないと、業務命令違反という扱いにされかねないので要注意だ。
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