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圧倒的な成長源を見つけ出す!自社の\"競合優位性\"を正しく認識する分析手法

Shingo Hirono

2014/05/22(最終更新日:2014/05/22)


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by viviandnguyen_
 今回のテーマは、「自社の競合優位性を正しく認識するための分析方法」です。例えば、伊勢の赤福は、賞味期限偽装事件や社長の交代など、平穏とは少し離れた状態が続きますが、商品として、まったく価値が揺らぐものではなく、伊勢と言えば、赤福です。

 三重県内の各駅や名古屋駅でお土産を買うとすれば、赤福が真っ先に挙がってくるでしょう。なぜ赤福かというと、美味しいからとしか言いようがありませんが、似た味の商品がでてきても、ブランド力があるのも理由の一つと言えるでしょう。そこで今回は、自社の商品やサービスに競合優位性があるのか、それを正しく認識する分析方法を紹介します。

1. 定量的分析

 自社の商品やサービスの競合優位性は、「市場(Customer)」「競合(Competitor)」「自社(Company)」の3つの主体あるいは対象を分析するのが、簡単かつ、短期間で分析できる手法と考えられています。「3C分析」と呼ばれるものです。

 さらに、その分析には、数字で表される定量的な分析と、商品イメージなどの定性的な分析があります。定量的分析とは、市場規模、市場規模の予測、マーケットシェア、研究開発費、従業員数などです。

2. 定性的分析

 一方、定性的分析には、参入障壁、市場の機会・脅威、競合の強み・弱み、自社の強み・弱み、商品・サービスなどに対する消費者のイメージなどがあります。消費者のニーズやニーズに対して対応しているかどうかも定性的分析の対象となるでしょう。

3. 戦略ストーリーの分析

 次に、もっとも重要な事柄は、戦略ストーリーの分析です。はじめに、赤福の例を挙げましたが、他の商品に比べて、圧倒的な差をつけている商品やサービスは少ないでしょう。むしろ、商品やサービスに差がないものが多いと考えられます。

 街のピザ屋の例で言いますと、ピザを作るスタッフは、もともとレストランで働いていた経験はあまりなく、スキルに差がほとんどありません。研修によって、ピザを作る技能を短期間に身につけた人たちです。差別化要素を考えていくことは、簡単ではありません。なぜなら似たり寄ったりの商品・サービスになりがちだからです。まさに、同じような味のするピザです。

 お掃除サービスも、それほど大きなサービス品質のレベルに差が生まれません。アウトソーシングするからサービスとしてお掃除を認識するわけですが、主婦なら、毎日やっていることです。

 しかしながら、会社として、お掃除のレベルアップが計算された研修カリキュラムをもってやっていくとは、競合優位に直結します。研修はコストですから、やりたがらないものです。競合が真似したくないことを、コストをかけてやっていくのが戦略ストーリーの一つですが、それがきちんとできているかの分析も重要になります。



 以上、自社の商品やサービスに競合優位性があるのかどうかを分析する方法を紹介してきました。競合に打ち勝っていくためには、他社にはない強みが必要になります。その強みをきちんと把握するためにも、ここで紹介した分析方法を実践し、強み・弱みを把握しましょう。

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