1. メールで使ったら失礼? 「取り急ぎご報告まで」の意味と正しい使い方

メールで使ったら失礼? 「取り急ぎご報告まで」の意味と正しい使い方

 ビジネス文書やメールのやり取りの中で「では、取り急ぎご報告まで」という文章を見たことのある人も多いのではないでしょうか。「取り急ぎご報告まで」は、定型文のようについ使ってしまう、使い勝手のいい言い回しではありますが、本来はどのような意味なのでしょうか。

「取り急ぎ」とは?

 取り急ぎという言葉は、「とりあえず、急いで」という意味で用いられます。しかし、本当に急ぎであれば、文書やメールではなく電話や訪問を選ぶべきです。ということは、単純に時間が足りないからという意味で使われるわけではありません。(もちろん、急いでいるからこそ、メールで素早く伝えるという意味もあるでしょう)

 ビジネスシーンにおいて本来であれば、時候の挨拶から始まるような丁寧なメールを作成すべきですが、担当者にスピード優先で連絡しておいた方がスムーズに仕事が進むという場面は多いはず。そんな急ぎの状況において、丁寧すぎるメールを打つあまり、先方の仕事に影響を与えるということになっては本末転倒です。

 そのような、諸々の挨拶や説明を省いて要点のみひとまず連絡しようとする時、「取り急ぎ」という言葉を使うことが多いようです。「他にもお伝えしたいことが沢山ありますが、ひとまずはこの連絡でご報告したいことだけお伝えします」という趣旨である以上、多くの内容が盛り込まれている長い文章の文末で使われる言葉ではないことは明らかです。

上司や目上の方には配慮も必要

 「取り急ぎご報告まで」という言葉自体を、失礼と捉える方も中にはいらっしゃるようですが、ビジネスにおいては実際よく使われる言葉ですので、使用にはひとまず問題はないでしょう。

 しかし、その相手によっては言い回しに気を付ける必要があります。まずは「ご報告まで」ですが、これは文末を省略していることになるので、相手によってはきちんと「以上、取り急ぎご報告申し上げます」「取り急ぎご報告いたしますが、後程改めてご連絡いたしますのでよろしくお願いいたします」「要件のみのご報告で大変恐縮ですが、何卒よろしくお取り計らい願います」など、最後まで書ききるようにしましょう。


 「取り急ぎご報告まで」は、ひとまず必要事項のみ報告したい場合など、これといった結びの言葉が見当たらない時には大変収まりの良い言葉です。しかし、いつも取り急ぎでは、その意味も薄れてしまいます。毎日メールでの進捗報告を要するような相手には、「取り急ぎご報告まで」と断る必要はありません。「取り急ぎご報告まで」は、使うべきタイミングに気をつけましょう。

U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう
この記事を報告する